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占術師速水丈太郎  ローマの少女
第六章
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ことはよく知っていることがわかる。彼がどれだけ名が知られているかということであった。
「この格好からは黒魔術と思われるかも知れませんが」
「黒魔術師なら一人知り合いがいまして」
 速水はそれに返す。
「それで周りに漂っている気でわかるのですよ」
「気で、ですか」
「はい。貴女の気は白い」
 速水は言う。


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