第五章 StrikerS編
第百四十三話 『公開意見陳述会(1) 前夜のそれぞれの想い』
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任せられているから…地球じゃないし本気は出せないけどめいいっぱい頑張るわよ。
それとだけど、志貴〜。もしうまく事が終わせられたらご褒美頂戴!」
「なにをだ…?」
志貴がアルクェイドの『ご褒美』という単語に分かりやすいように額に汗を浮かべる。
「私とセッ「言わせない!」…あうっ!? なにすんのよ、志貴ー!」
「大声でなにを口走ろうとしているんだ! このアーパー女!!」
「いいじゃない! 知らない仲じゃないんだしー!」
「だからってなーッ!」
それから二人はあーだこーだと言い合いになっているが、まぁ緊張をするよりこんな具合がこの二人にはちょうどいいのだろうな…。
◆◇―――――――――◇◆
Side ヴァイス・グランセニック
ストームレイダーの中で色々とチェックをしている。
なのはさん達はもう現地入りしたので俺は後は六課に帰って士郎の旦那達と一緒に守りを固めるだけだ。
こんな時にシホさん達に鍛えてもらった腕が使えるのは複雑だが、まぁ…ヴィヴィオを守るためだ。
いくらでも俺を使ってくれといった感じである。
そして一息ついていると外からティアナがやってきた。
その腕にはポットとコップが握られている。
気が利くねぇ…。
「お疲れ様です。警備部隊からの差し入れです」
「おう。あんがとな」
それで俺とティアナはお茶を飲みながらなのはさん達の事を聞いてみる。
「それでしたら警備の端っこの方ですのでのんびりやっています」
「そうか」
「ご一緒してもいいですか?」
「ああ、いいぞ」
それでティアナは俺が今背中を預けているストームレイダーに一緒になって背中を預けて横に立ってきた。
「…少し、いいですか?」
「なんだ? 面倒な話なら勘弁な」
「すみません…。ヴァイス陸曹には狙撃の訓練を手伝ってもらっているので、昔はなにをしていたのか調べさせてもらいました」
あー、なんだ。その事か。
なんとなくだが把握したよ。
「どうせ、なんで狙撃手を辞めたんだ、とかだろう? お前の考えはなんとなく分かるよ」
「はい…すみません。でも失礼を承知で聞かせてください。
ヴァイス陸曹は昔はエース級の魔導師だったというのに、なんで辞めてしまったんですか?
今ももしかしたらもっと上を目指せたかもしれないですのに…」
まったく…。今もまだ自分のことで精一杯の癖に俺のことを心配してくれて、嬉しいやらなんやら。
なら先輩として後輩を導くことをしないといけないかねぇ…。
それでお茶を飲みながら空を見上げて、
「そうだなぁ…。
調べたならわかると思うが、俺が一度狙撃手をやめるきっかけになった事件も調べたんだろ?」
「はい。ミスショットで危うく妹さんを打ってし
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