第五章 StrikerS編
第百四十三話 『公開意見陳述会(1) 前夜のそれぞれの想い』
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があった。
キャスターの周りにはいくつもの呪術のコードが浮かんでいる。
邪魔するのもいかんな。と思い、外に出ようとするが、
「ご主人様…? どうされたのですか?」
どうやらキャスターには気配で気づかれてしまったらしい。
「あ、すまん。キャスター、邪魔をしてしまったか…?」
「いーえ。大丈夫ですよ」
それで様々なコードは瞬時に消え去っていつもの人懐っこい笑顔を浮かべるキャスター。
うん、やはりキャスターの笑みは癒しなのかもしれないな。
「?…どうされました?」
「いや、なんでもない」
いかんな。見惚れていたというのも正直に言える訳もないしここは黙っておこう。
「むむっ!? なにやら私はなにやら絶好のタイミングを逃してしまったような気がします!?」
「気のせいだ」
よよよ〜…と少し演技が入ったような落ち込みを見せているキャスターに苦笑しながらも私は近寄って、頭を撫でる。
するとキャスターはハニカミの笑みを浮かべて「えへへ〜」と喜んでいた。
それで私も少し癒しを感じながらも、顔を引き締めて真剣な声で話しかける。
「キャスター…おそらく明日は一つの山場だろう」
「はい」
「みんなの居場所を守るために、お前の力…また貸してもらうぞ?」
「お任せくださいまし。ご主人様のためならこのタマモ、存分に力をお貸しします…」
「頼むぞ」
そう言って私は少しらしくない事をしたと思うがキャスターのおでこにキスをする。
「マママ、ご主人様…!?」
「これは私からの気持ちだと思ってくれ…」
「はううぅぅ〜…エヘヘ♪ 頑張ります〜♪」
「では、頼むぞ」
「はい!」
それで私は部屋をあとにするが出て行った後部屋の中から、
『やりましたよー! タマモちゃん、またステップアップです! この勢いを殺していいものか!? いや、ない! 反語!! クフフ…』
という言葉が聞こえてきた。
なぜか、いつも通りか…と納得する反面、残念な気持ちになったのはきっと気のせいではないだろう。
そんな事を考えていると目の前から志貴とアルクェイドの二人が歩いてきた。
「あ、シロウだ。やっほー♪」
「やぁ、士郎」
「ああ、志貴にアルクェイド」
それでロビーに移動して三人で会話をし始める。
「しかし…こうも俺の直感が嫌な予感がするのはやっぱり例のスカリエッティか、それとも隻眼の魔術師か………おそらく両方だと思うけどな。仕掛けてくると思うかい? 士郎」
「ああ、だからシホ達がいない中で一番の戦力なんだから期待しているぞ。志貴にアルクェイド」
「任せろ。遠距離戦は俺もアルクェイドも苦手だけどここに近づかせないさ」
「はやてに居場所を守るように
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