第五章 StrikerS編
第百四十三話 『公開意見陳述会(1) 前夜のそれぞれの想い』
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後でみんなで見るか?」
「うん、見たい!」
「いい返事だぜ。この事件を乗り切ったらみんなで写真を見せ合おうぜ、マスター?」
「そうだね。いいアイデアだよ、ランサー」
ランサーにしては気が利いた提案だったので私も快く了承した。
写真は機動六課が発足してからもみんなで撮りあっているから色々な写真が見れる機会もあるかもしれないので楽しみ。
◆◇―――――――――◇◆
Side 八神士郎
「ツルギ、少しいいか…?」
「なぁに? パパ?」
「どうしたんだ、士郎?」
私はアインスとツルギと明日に控えて眠りにつく前にツルギに相談をしておこうと思う。
「ツルギ、お前とヴィヴィオの身にもしものことがあるかもしれない。だから…」
もうお馴染みとなった私の詠唱『投影開始』と唱えてあるものを投影する。
それは“身隠しの布”。
「パパ、これは…?」
「これは身隠しの布。あらゆる魔術的な探知を遮断・透過するものだ。
もしもの事があったらヴィヴィオと一緒にこれを被るんだ。
そうすれば熱源センサーを使われない限りは気配も消しておけるから身を隠せる」
「うん、わかった…。でも、パパ達は?」
「私とアインス…それに他の戦えるメンバーももしものために控えておかないといけない」
「そうだぞ、ツルギ。
だから、その時はアイナさんとヴィヴィオと一緒に部屋で隠れて私達が迎えに来るまで息を殺しておくんだぞ?」
するとツルギは少し不安げな表情になって、
「パパ…ママ…絶対迎えに来てね?」
「ああ、約束する。私は昔は出来たかもしれないが今はもう嘘や偽る事が嫌いなのでね。必ず迎えに来る」
「そしたらまた主はやてやシグナム達家族みんなで一緒に出かけよう、ツルギ」
「うん。絶対行こうね!」
それでやっと笑顔をツルギは浮かべてくれた。
この笑顔を守るためにおそらく襲撃してくるだろう敵はすべて私達で叩き落とそう。
答えを得た私、そしてシホは『大切な者達を守れる正義の味方』なのだから。
それでふとある人物を思い出す。
出会いが違っていれば友になれただろう相手。
―――ライゼル…。
お前との約束は今も守り続けているぞ。
だから安心して見ていてくれ。
そう決意した。
そしてその時、幻聴かもしれないが、
『―――当たり前だ。私を負かしたんだ…私以外に負ける事は、私が許さん……』
と、ライゼルの言葉が聞こえてきたような気がした。
それで私は、『ふっ…』と笑った。
そしてアインスとツルギが一緒に眠りについた後、隣のキャスターの部屋に向かう。
そこでは念入りに機動六課の周りに設置した結界を目を閉じて再チェックをしているキャスターの姿
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