第一章 護れなかった少年
第十二話 第二回第一層ボス攻略会議
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ないのか。
「あ、ごめん」
アスナさんが謝ってくれたので、
「あ、別に大丈夫です」
と、ちゃんと返すが、いや、もうホントに男として初対面から見てくれる人はいないのか!?
エギルさんだって最初少し驚いてたし。
―☆―☆―☆―
ディアベルさんの指揮能力は、弁舌だけじゃなく、実務的な方でもかなり高かった。
ディアベルさんは、できあがった七つの六人パーティーを検分し、最小限の人数入れ替えだけでその七つのパーティーをそれぞれ目的別の部隊に編成したのだ。
重装備の壁部隊を二つ、高機動高火力の攻撃部隊を三つ、長物装備の支援部隊を二つ。
壁隊二つはボスのタゲを交互に受け持つ。攻撃部隊の二つはボス攻撃専門、一つは取り巻き殲滅優先、支援隊は行動遅延スキルを使い、ボスや取り巻きを出来るだけ阻害する。
シンプルだけど、失敗確率は低い、かなりいい作戦だと僕は思う。
と、関心していると、ディアベルさんが、僕たち四人のオマケパーティーの前までやってきて、少し考え込んだ後、爽やかに言った。
「君たちは、取り巻きコボルトの潰し残しが出ないようにE隊のサポートをお願いしてもいいかな?」
と、アスナさんがムッ、とした顔になるが、瞬間に、キリトに制される。
「了解。重要な役目だな。任せてくれ」
「ああ、頼んだよ」
そしてディアベルさんが噴水の方に戻っていく。と、右側から剣呑な響きを帯びた声が生じた。
「......どこが重要な役目よ......。ボスに一回も攻撃出来ないまま終わっちゃうじゃない」
「し、仕方ないだろ......。四人なんだから。それに勝手に動き回ったって、邪魔になるだけだ」
「まぁ、キリトの言う通りだよ。四人だと、六人より安全性は劣るし、それで、もし僕らが死んじゃったら、全体の指揮が下がっちゃう。妥当な判断だと思うけど......」
とりあえず、キリトの後にキリトに賛成して意見を言ってみると、アスナさんも納得してくれたようで、小声で「わかったわ......」と言っていた。
ついでにネオンに褒められたのが少し照れくさかったのは秘密だ。
―☆―☆―☆―
そして二回目のボス攻略会議は、AからGまでナンバリングされた各部隊リーダーの短い挨拶とボス戦でのコルやアイテムの分配についての話で終了した。
エギルさんはやはり壁役のB隊リーダー、そして僕らが手伝うE隊のリーダーがキバオウさんであることを知った。
......出来ればキバオウさんの下は遠慮したかったな......。
ちなみにドロップに関しては、コルは全員で平等分け、アイテムはドロップした物勝ち、となった。
そして、午後五時半、昨日と同じく、「がんばろうぜ!」「オーーー!」で、解散
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