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インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才 バージョン2
42話 『織斑一夏』
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その2つは合わさったことで結合し反発している。そこに左胸の磁力制御放出装置を開き一気に磁力を上げた。
「“砂鉄界法”!!!」
組み合わさった砂鉄結襲は反発し、無数の棘になり、かなりの勢いでアリーナ全域に突き刺さった。
ドドドスッドドドドッドッスッドドドドドド!!!
アリーナは土煙覆われ何も見えなかったが、土煙がはれ、アリーナを見るとそこには砂鉄界法の棘が二本しか刺さっていない織斑が倒れていた。気絶した織斑の周りには、折れた砂鉄界法の棘が数本落ちていた。
「まさか、砂鉄界法の棘を折ったのか?」
「と、とにかく一夏君を助けましょ!!真理、砂鉄を直して!!」
「分かった。満月さん、医療室のベットを一つ確保してください!」
俺は砂鉄を直しながら満月さんに連絡を入れ、織斑を安全に寝かせられる場所を用意するように指示した。
ー◇◇◇◇◇◇◇◇◇ー
「まったく!元気がイイのはいいことですが、このままだと織斑君の短期間連続入退院回数が記録ナンバーワンになりますよ。更識生徒会長、神倉君」
「「……はい、返す言葉もありません」」
時刻は午後18時、俺と刀奈は医療室主任に主任室で説教中である。この人美人なのに怒ると顔のしわが目立つな。
「今日は頭が痛いわ、あなた達も大概だけ織斑君もよ、体の至る所の筋肉が痛んでる。あんな痛みかた尋常じゃない。それに……」
「それに…何ですか?」
「織斑君の回復スピードもおかしいの。普通なら早くて1ヶ月しないと治らない痛んだ筋肉がもう治りかけてるわ。それに神倉君との戦いの後半を見て調べるとまるで…体のリミッターを外していたみたいなの」
その言葉を最後に主任室をでると壁に寄りかかって満月さんが待っていた。
「どうだった久々の説教は?」
「まあ懐かしいと言えば懐かしいですね。織斑はどうですか?」
「傷も殆ど癒えてるしもう目を覚ましてる。試合のことは途中までしか覚えないようだ」
「たった二時間ちょっとそんなに……」
「前にも織斑は死にかけた時に似たことがあったらしい。今回もそれなんじゃないか?」
「いや、多分それは違いますよ。それは織斑が…」
「『織斑が…』なんだ?』
唐突に出てきたこの声は織斑一夏の姉、織斑千冬。変なタイミングで出てきたなこの人。
「俺が今言おうとしたこと位、あなたなら分かるでしょ」
ヒュ パシっ!
「「真理!!」」
刀奈と満月さんは織斑千冬の手刀に反応して叫んだが、俺はそれを左手で受け止めている。この人俺の首を狙ってきたぞ。姉弟揃って首が好きだな。
「私の家族について探っているみたいだな……止めとけ。何もいいことは出てこないぞ」
「忠告傷み入る
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