プレイバック Part.1 その1
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ビアンカの視点
(サンタローズ)
昨晩は運良く、パパスおじ様の帰宅に遭遇した。
お父さんの病気を治す薬を買いに来たのだが、何時もより時間がかかった為、偶然立ち会うことが出来た。
あのエロガキだったアルスも、2年ぶりに帰ってきた……随分と疲れ切ってたから以前の様にベタベタしてこなかったけど、私のことを忘れちゃってるのかな?
まぁあの子に忘れられてても問題ないから構わないけど、パパスおじ様が一瞬判ってくれなかったのはショックだわ。
でもその後で、『美人になってたから判らなかったよ』って言ってくれたの?
おじ様に美人って言われて凄く嬉しいわ!
昼前にアルスが私とお母さんの泊まる宿屋に遊びに来ました。
アルスの言い分では、昨晩は疲れ切っててちゃんと挨拶出来なかったから、日を改めてやって来たらしい。
その際、私に抱き付きベタベタする……2年前と変わってないわ。
2年間もパパスおじ様と冒険に出てたのだから、もう少し男らしく変わってると期待してたのだけど……
オッパイやらお尻を触ってくるエロガキぶりは未だ健在だ。
この子に男らしさを求めちゃダメなのかしら?
「僕ね……ビアンカの事が大好きなの? 大きくなったらね……ビアンカと結婚するのー?」
だが彼は男らしさ云々より、トンデモない発言をしてきた。
私と結婚!? だったらもっと頼りがいのある男になって貰わねば……
「おやおや、良かったねぇビアンカ……可愛い弟が出来て。ところでアルス、パパスは……お父さんは今何してるんだい?」
顔に出てたのかもしれない……お母さんは私が嫌がってると気付いたのだろう。
“弟”と言って有耶無耶にし、この話を打ち切る様に逸らしてくれた。
「うん。お父さんはね、朝早くから何処かにお出かけしちゃったみたいだよ。何か用があるみたい……」
「そうかい……時間があれば洞窟に道具屋の主人を探しに行って貰いたかったんだけどねぇ……」
そうなのだ……道具屋のオジサンが帰ってこず、予定を3日も過ぎている。
「……ビアンカは、その道具屋のオジサンが居ないと困っちゃうの?」
アルスは私にキスでもしそうな程顔を近付けて、私の心配をする。
この子は大人しくしていれば凄く可愛い子なのだ……エロガキで無ければ問題ないのに。
「うん……私のお父さんが病気でね、お薬がないと困っちゃうのよ」
「じゃぁ僕、お父さんを探してお願いしてくるね!」
私が顔を背けながら困り事を告げると、元気よく私から離れパパスおじ様を探してくれると宣言する。
色んな意味で助かるわぁ〜……
サンタローズの村が大騒ぎだ。
何があったのかというと、アルスが一人で洞窟に入り込み、大怪我をして帰ってきたのだ!
どうやら道
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ