炎と風
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の炎・・・!?た、確か古代の魔法にそんな魔法が・・・いや・・・こんな若造が古代の魔法など・・・」
「ああああああああああっ!」
ナツの炎の温度が急激に上がっていく。
すると、暴風衣がヒョオオオオ・・・と流されていった。
「何っ!?風が・・・奴の方に・・・」
「そうか!」
「解った!」
「くそぉおぉおっ!」
ハッピーとアルカは何かに気づき、ナツは更に炎の温度を上げる。
「「ナツー!」」
「!」
ハッピーとアルカはナツを呼び、そして・・・。
「無理、ナツじゃ勝てないよ。グレイに任せよ」
「だな。ここはティアが来るまで待ってティアに任せよ」
バカにしたように笑い吐き捨てるようにそう言った。
ハッピーに至っては「無理無理」というように手まで降っている。
「何だとおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
もちろん2人の言葉は本心で言った事ではないのだが、よく言えば素直、悪く言えば単純のナツはその言葉をストレートに受け取ってしまった。
その為言葉がナツの怒りを更に燃え上がらせ、凄い温度の炎がナツの全身から燃え上がる。
「バ、バカな!暴風衣が・・・流されて・・・」
「よし!」
「っしゃあ!」
「ぬおおおおおおっ!」
「風の鎧が・・・!」
「完全に剥がれた!」
そう、これがハッピーとアルカの狙いだった。
ナツの超高温で温められた周りの空気が急激な上昇気流になって低気圧が発生したのだ。
風は気圧の低い方に流れる。
2人はそれに気づいたからこそ、わざとナツを怒らせたのだった。
「これほどの超熱魔法・・・!まさか!?」
「俺が倒してやるよォオォ!」
そう言うが早いが、ナツは地面を軽く蹴って跳んだ。
「火竜の・・・」
「いたのか!?滅竜魔法の使い手が!?」
「劍角!」
ナツはエリゴールに体当たりを決め、エリゴールを火柱で打ち上げる。
エリゴールはレールの上に落ち、呪歌はコロンとその近くに落ちた。
「どうだ!ハッピー!アルカ!」
「あい、さすが火竜のナツです」
「おー、さすがさすが」
「お前らさっきなんて言った?」
「猫の記憶力はしょぼいモノなので・・・」
「猫じゃねぇけど記憶力はしょぼいモノなので・・・」
そう言いながらてくてくと歩いてくるハッピーとアルカ。
ナツは怒ったようにエリゴールの髪を掴み、しゃがみ込んだ。
「俺じゃコイツに勝てねぇからエルザとルーがどうとか言ってただろ!」
「うわー、猫よりしょぼい記憶力」
「エルザとルーじゃなくて、グレイとティアだろ」
心なしか髪を掴まれているエリゴールも「こ
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