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IS-最強の不良少女-
挑発
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近見ねーし退学にでもなったんじゃねーの?」

 シャルロットの問いに響は手をひらひらとさせながら答える。

「ところでひーちゃんさぁ。さっきもらった箱開けたの?」

「いんや。一人のときに開けようかと思ってよ」

 そこまで響が言ったところでちょうどチャイムが鳴った。

「んじゃあこの話はこれで終わりな。最後に言っとくが……絶対に他のやつにしゃべるなよ?」

 最後の最後で再度ドスを効かせ響は自分の席へと戻っていった。




 昼休みになるといつものように屋上にやってきた響。今日はセシリアの姿はなく一人での昼食だ。別段セシリアに用があったわけではなく。今日もいつものようにセシリアが誘ってきたのだが、響から断ったのだ。

 その理由としては唯一つ。

「さてと、じゃあこれ開けてみますかね」

 そういう響の手には朝もらった小包があった。そう響はこれを空けるために一人でやってきたのだ。

「割と重さがあるんだよなぁ……」

 箱の包みをはがしながら響は呟く。若干顔にも笑みが見られるのは人間として仕方のないことだろう。

 誰しもプレゼントの中身が気になるのは当たり前のことである。

「ほんじゃまぁご拝見っと……。これって……鎖か」

 包みをはがし終えた響の目に飛び込んできたのは、鈍い銀色をした鎖だった。鎖の先端に当たる部分にはなにやら三日月の様なものがつけられている。

「ふーん、なかなかいい趣味だなあの二年生。ありがたく頂戴しときますかね」

 響は立ち上がると腰のベルトの辺りにその鎖を取り付ける。既に母から受け継いだ鎖やら、妹からもらった鎖やらがまいてある為、はたから見れば鎖が増えたことになぞ気付くものはいないだろう。

「さすがに三本は少し重くなってきたけど……まいっか」

 満足げな笑みを浮かべ、腰の鎖をジャラジャラと鳴らしながら響は屋上を後にした。




 屋上から降り、教室に戻ろうとしたところで不意に響が立ち止まった。

「納得がいきません! 何故このようなところで教官が指導をしているのですか!」

「何度も言わせるな。私にはここでここの生徒達を指導する使命がある」

 聞こえてきたのはラウラの悲痛な声と千冬の冷淡な声だった。

 響は壁に背中を預けながら二人の話に聞き耳を立てる。

 ……なんか面白そうだからしばらく聞いとこう。

「大体この学園の生徒は教官が指導するに値しません」

「ほう。何故そう思う?」

「意識が甘く、危機感も疎く、ISをファッションかなにかと勘違いしている。そのような程度の低い者達に教官が時間を割かれるなど――」

「――そこまでにしておけよ、小娘」

「っ……!」

 ラウラの言葉
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