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IS-最強の不良少女-
挑発
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!?

 ……まさかセシリアの他に布仏さんも狙ってるのかな? うー……でも響は誰でもああいうことしそうだし……。もしかしたら他にもいるのかも……。

「「はぁ」」

 二人の溜息は見事に重なった。

 すると響が席を立ち三人に言い放った。

「さてと、そろそろ教室行こうぜ?」

 響の言葉に三人ははたとしたように頷くと立ち上がった。




 食堂で朝食を終えた響達が廊下を歩いていると、ふと響が呼び止められた。

 振り向くとそこにいたのは、どうやら二年生のようだ。手にはなにやら小包のようなものを手にしている。

「なんか用スか?」

 響が前にでて二年生に聞くと、二年生は少し顔を赤らめ俯きながら小さく告げた。

「えと……。四月のこと覚えてるかな?」

「四月? あー……もしかしていじめの?」

 その言葉に二年生は頷く。

「あの時は助けてくれてどうもありがとう。鳴雨さんが助けてくれなかったら私今もいじめられてたと思うし……」

「気にしないでいいスよ。ホント気まぐれなんで」

「でもお礼がしたかったから。これ、受け取ってくれるかな?」

 彼女は持っていた小包をズイッと響に差し出す。一瞬響は戸惑ったような表情を浮かべるがやがて観念したようにため息をつくと。

「じゃあもらっときます。でもホントにあんま気にしなくていいスから」

「そう……でもこれで最後にするから言わせて。本当にありがとう」

 二年生はそれだけ言うと踵を返し、その場から去っていった。

「……ありがとう、ね」

 気恥ずかしくなったのか頭を掻きながら響が本音達のほうを向くと、

「ひゅーひゅー、ひーちゃんモテモテー」

「響さん……誰なんですの今のお方は……?」

「僕も詳しく教えてもらいたいなぁ……」

 本音は面白がっているものの、他の二人から出るオーラが尋常ではなくなっている。

 セシリアは目に光が灯っていないし、シャルロットは笑っているもののなぜか異様な威圧感がある。

「はぁ……結局こうなるわけか」

 軽く溜息を漏らしながら響は二人の方に手を置き静かに告げた。

「あとで説明してやるから今は抑えろ」

 その一言で二人は渋々ではあるが頷く。そしてそれを確認した響はそのまま教室へと歩き出した。





 教室に到着した響は荷物を置き、セシリアたちの下に行くと先ほどの女生徒が誰であるか、またなんで知り合ったのかを話した。ただし念を押して三人には絶対に他言無用だとドスを効かせながらだったが。

 それを聞き終えたセシリアとシャルロットは少し俯き加減だった。

「それであの人をいじめてた人たちはどうなったの?」

「さぁ? 最
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