第133話 宇宙一
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っちに向かってるみたいですっ!」
ティオさんが慌てた表情で駆け込んで来ました。
チェ「あの数のバーン・リクウィッドを全て回避したと言うのかっ!?」
チェスさんは目を見開くと、額に手を当てて、
チェ「・・・どうやら、俺はあいつ等の事を少し侮っていたようだな。」
やっぱり、最強チームの皆さんはすごいですっ!
ティ「たぶん、こいつを助けに来たんだと・・・」
マリ「孤独な男の奴等と、死んだ白鳥の奴等と、絶望の蝋燭の奴等と、強き魂の奴等はどうしたの?あいつ等が相手してるんじゃないの?」
ティ「呆気なくやられたみたいだ。」
チェ「全く、使えない奴等だ。」
チェスさんはため息を共に冷たい言葉を放ちます。
ト「自分の仲間なのに、よくそんな事言えますね。」
チェ「元からあいつ等は「雑魚」だった。だが、行き場を無くして困ってたところを、俺が助けただけだ。」
サ「ボスは厳しいけど、すごく優しいんだよ〜♪」
レ「俺達も、随分お世話になっている・・・」
そんな優しい人が、どうして闇ギルドのボスになってしまったんでしょうか・・・?
チェ「さて、妖精の尻尾の奴等もここに向かってるようだし、そろそろ貴様の魔法を頂くとしよう。」
ト「えっ?」
ぼ、僕の魔法を、頂く・・・?ど、どうやって・・・?
チェ「簡単な事だ。」
そう言うと、チェスさんは僕の額に手を当てました。すると、僕とチェスさんの足元に、紫色と銀色の魔法陣が浮かび上がりました。チェスさんは目を閉じると、
チェ「こ奴の魔法、全てを己のものに・・・!」
チェスさんがそう呟いた次の瞬間―――――
ト「!?」
胸の辺りが何かに吸い取られていく感じがしました。な、何ですか、これ、は・・・?
チェ「これが、俺が求めていた魔法、怪物召喚!今、俺のものに・・・!」
ト「・・うぅ・・・・くぁぁ・・・!」
頭と胸がすごい力で締め付けられてるようです・・・!意識がどんどん薄れていきます。
ト「し、死神・・・・ユウ、レイ・・て、てんぐ・・・・・座敷、わら、し・・・」
魔力が吸い取られるのと同時に、お化け達も僕の元から離れてゆく感じです。
チェ「これで、全宇宙は、俺のものだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
チェスさんが叫んだのとほぼ同時に、首から提げていた幽封玉がパリィィィィィン!と音を立てて粉々に砕けてしまいました。そこで僕の意識は完全に途切れてしまいました。
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