マザーズ・ロザリオ編
終章・全ては大切な者たちのために
BANQUET
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後、目が全く笑ってない笑顔のリズに「ほ〜ら、お食べ♪」と言われながら辛味調味料にたっぷり浸したすじ肉を口に突っ込まれ、危うくアミュスフィアのセーフティが発動しそうになったりしたが何とかそれを乗りきり、盛況のパーティー会場を歩いていく。
だが、結局落ち着いたのは長い付き合いの2人の所だった。
「いやー、食った食った」
「もう。ホント食い意地だけは凄いんだから……」
「よくもまあそんなに食べられるな……」
ウッドデッキの揺り椅子に座り、腹をさするキリト。対面の普通の椅子に座るアスナ。少し離れたウッドデッキの手摺に腰掛ける俺。
あの頃から変わらない、いつもの位置関係だ。
お邪魔虫っぽい俺だが、目の前の能天気カップルはそんなことお構い無しにピンクの不可侵結界を張るのでその内遠慮が無くなった。
「それよりレイ君。ユウキを1人にしちゃダメじゃない!連れてきなよ」
「良いんだよ、好きなようにさせれば。……もう会いたい時にいつでも会えるんだから。それに、あそこから連れ出すのはちょっと……」
ユウキは……というかスリーピングナイツは現在種族の幹部陣に囲われ、傭兵として勧誘されている。だが彼女達は笑って辞退し、幹部陣も納得したが……代わりに今度はサクヤ、アリシャが中心となってユウキに絡んでいる。
ユウキがちらちらとこっちに視線をやり、頬を染めて逸らすのをあのコンビはいいおもちゃを見つけたと言わんばかりのイイ笑顔で耳元で何やらゴニョゴニョと呟いている。ユウキの感情表現エフェクトを見るに、最上級の羞恥心に至っているようだが……内容は知りたくない。
ユウキの恋愛観がまたもや独特になりそうな予感に俺は深くため息を吐くのだった。
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「よぉし、こうなったら28層も攻略しちまおうぜ!!」
『『『おおおおぉぉぉぉっ!!』』』
……アホや。
アルコール飲料は酔わないはずが、宴が段々と狂乱になってきた時、クラインのこの一言が二次会の行き先を決定してしまった。
ガヤガヤと移動し始めるフルレイドの集団は28層の迷宮区に前の守護モンスターを一瞬で塵に変え、迷宮区に雪崩れ込む。
7人パーティーの各リーダーは俺、キリト、ユウキ、カイト、ユージーン、サクヤ、アリシャ。レイドリーダーはダイスの結果サクヤとなった。
フィールドに比べると数段難易度の高いMobをものともせずボス部屋に着いたのは出発から僅か一時間半。
その間に受けたダメージはほぼ無い。それもそのはず。明らかにこのパーティーは過剰戦力だ。
「えらいことになったな……」
「まったくあいつは……」
キリト班の後方で冷や汗を垂らし
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