暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0403話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
というよりも、先端を尖らせていないので影棍とでも呼ぶべきもので空中へと打ち上げた。
 虚空瞬動を使ってその後を追うように内側へと入り込み、先程の礼だとばかりにこちらも連続して拳を叩き付ける。
 何しろ身体全体が骨で出来ているような相手なのでいつもとは勝手が違うが、それも殴り続けているうちに慣れてくる。

「このままやられっぱなしには!」

 魔族の男がそう言いつつせめてもの反撃だとばかりに拳を振り上げるが、その一撃を放つ前に懐へと潜りこんで喉の骨を右手で握りしめ……

「眠れ」

 その一言と共に、虚空瞬動に落下速度をプラスして勢いのままに大地へと叩き付ける!

「ガッ!?」

 地面に叩き付けられたその衝撃で、魔族の男はそのまま気を失うのだった。
 それを確認してから爬虫類風の亜人を倒し、周囲を警戒しているネギの方へと近付いていく。

「ぐっ!」

 俺へと視線を向けたネギは、何やら呻きながら闇の魔法を解除する。
 ……いや、解除すると言うよりは解除されたという方が正確か?
 その様子から見るに、ネギは闇の魔法を習得してから日が浅いのだろう。まだまだ闇の魔法を使いこなすというよりは、闇の魔法に使われているといった様子だ。
 ネギへと近付きながら、チラリと死んだ振り……いや、この場合は気絶した振りをしている禿の男に目をやるが、宮崎の側にいた円と桜咲があからさまに警戒しているようなので問題はないだろう。

「アクセル君……無事で良かった」
「ああ、そっちもな。……それよりも、さっきのは」
「あ、うん。アクセル君と同じ闇の魔法。ラカンさんっていう父さんの知り合いが闇の魔法を習得する為の巻物を持っていて、それを使わせて貰ったんだ」
「一応言っておくが、エヴァが編み出しただけあってこの技は色々とやばい面もあるってのを理解してるか?」
「……うん」
「まぁ、いい。時間が出来たらその辺もきちんと教えてやるよ。それよりもほら、お姫様を迎えにいってやれ」

 宮崎の方に向かい、その背を叩いてやる。
 一瞬だけ俺の方を見たネギだったが、すぐに宮崎の方にへと近寄っていく。
 その宮崎も先程の戦闘の影響で破れたのか、円がどこかから出したバスタオルをその上半身に身につけていた。
 久しぶりにネギに会ったのが余程嬉しかったのだろう。顔を真っ赤に染めながら宮崎と話しているネギを見つつ、空間倉庫からパクティオーカードを取り出して額に当てる。

『念話』

『あやか、千鶴、美砂、聞こえるか』
『はい、聞こえますわ。念話を送ってくるという事は一段落したのでしょうか?』
『ああ、こっちの予想は的中していた。賞金稼ぎらしい奴等が宮崎を囮にして仕掛けた罠に桜咲、長瀬の2人が引っ掛かったらしい。それがあの雷で、それを神楽
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ