暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0403話
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視線。最初はまた敵かとも思ったんだが、視線の先を辿っていった所、見事に唖然とした表情で俺と円を見ている神楽坂の視線とぶつかった。
 元々肉体的には一般人離れしたような所があったが、混沌精霊と化した俺と同レベルの視力を持つってどれだけ人間離れしてるんだよ、と。

「あ、ちなみに雷を受けていたのは桜咲と長瀬の2人だったようだな。それを神楽坂がお得意の魔法無効化能力で掻き消した、と」
「へぇ……って、その2人は大丈夫なの!?」
「伊達に烏族とのハーフだったり忍者だったりしないから……ん? あれはちょっとやばいかもな」

 視線の先では、全身をコートのような物で包んでいる人物が操っているのだろう巨大なミミズのようなものが数匹程地中から姿を現していた。

「さて、挨拶代わりにちょっと行ってくる。円は宮崎の所で護衛でもしててくれ。今のお前ならあの賞金稼ぎ達1人程度なら何とかなるだろうしな」
「うん、分かった。……アクセル君、その……気をつけてね」
「ああ」

 円に短く返し、浮遊術を使ってミミズモドキの上空まで移動し……

「はぁっ!」

 地面を削るようにしてネギへと襲い掛かろうとしていたミミズモドキを、影を使って束縛する。同時に、そのままミミズモドキを束縛している影の力を強めていき……

「ギュオオオオオオオン!」

 ミミズモドキは、悲鳴を上げながら意識を失ったのかそのまま地面へと倒れこむ。
 仕留めてしまっても良かったんだが、これだけのでかい生き物を殺すとなるとかなり悲惨な事になるのが明白だったので気絶に留めたのだ。……主にミミズモドキの粘液とか体液とかに塗れるのは御免だしな。
 そんな俺の横で、恐らく何らかの術式兵装の効果だろう雷を身に纏ったネギが爬虫類っぽい顔の亜人へと向かっていく。それを見ながら俺は魔族の方へと1歩進み出る。

「……まさか、君まで来るとは思わなかったよ。150万ドラクマの賞金首」
「まぁ、確かにな。旅路が予定通りに行っていればそっちの目論見通りにはなっただろうな」
「全く、色々と想定外な事が起きるよ……ねっ!」

 左右から生えている3本ずつの手。合計6本の手で連続して拳を叩き込んでくる魔族。
 さすが賞金稼ぎと言うべきなのだろう。魔族の拳には全て魔力が込められており混沌精霊となった俺の身体にもダメージを与えられる威力を持っていた。……魔法障壁を突破出来れば、だが。

「な!?」

 ガガガガガガ! という音が周囲に響き渡る。魔族の男の拳による連打が全て俺の周囲に展開している魔法障壁に阻まれた音だ。魔族にしても、自分の攻撃全てが防がれるとは予想もしていなかったのだろう。唖然とした顔でこちらを見ている。

「……行くぞ」

 魔族の男の影へと干渉し、そのまま影槍……
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