五話 「才能の差」
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馬鹿でQ.E.D。
ハハ、笑えるぞおい。
「笑えねぇからそれ!」
「!? すみません!」
「ああ、いやあれだ……白は何も可笑しくないぞ。良く出来たな上出来だ。このまま水風船が割れるようになるまで頑張れ。割れたら俺は泣く位嬉しいぞ。ただ無理はするな」
そういって頭を撫でる。
初めて会った時はごわごわだったが、あれから考えるとありえないくらいさらっさらになっていてこの先どうなるかが楽しみだ。このままなら一週間後には半端ないさらさらになっているはずである。とても撫でてみたい。
白は撫でられて嬉しいのか、もはや振られているしっぽが見えそうなぐらいだ。
……才能の差を悲観してもしょうがないのだろう。
なにせこっちは原作になどいないイレギュラーなモブキャラ。かたや相手は天才呼ばわりされた上に純正の血継限界持った原作キャラ。そもそも前提が違う。
まあ、今の所あくまでもチャクラコントロールの一つが一緒なだけで他のを比べれば自分の方が上のもあるだろう。そもそも白はまだ術が零なのでそこでも大きな差が有る。
恐らくだが、今回同じくらいなのは才能のほかにチャクラの保有量も関係あるのだろう。
水が回せるだけのチャクラ量になったのが自分は最近だが、白にとっては既にそうであっただけ。技術云々の前段階だろう。
まあ、直ぐに他のも抜かれるだろうけどね!
あんまり直ぐだと嫌だから、コツとかまだ教えないけどね!
………
「まあ、あれだ。これからも色々教えていくし、親父たちの本とか巻物とかも見せてぐから精一杯学べ」
「はい。頑張ります」
「俺の為に、学べ。俺の為に、力をつけろ」
それに白は笑顔ですぐさま答えた。
「はい!」
「ア゛〜〜〜〜〜〜……。やばいってこ、れ……ゥプ」
「あの……大丈夫ですか?」
「あ、ちょ……揺らさないで頼むから」
「す、すみません!」
「こっち向いてんじゃねぇ。お前が向くのは反対だボケ。俺の方向くな」
それが大人の言う事かオイ。
そう言っておっさんに殴りかかりたいが、それをしたらオーバーリミットで違う意味でブレイクしそうなので堪え、体を小さくして横になる。
なんか昼ごろにそれらしく振舞えた気がするが、きっと気のせいなのだろう。
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜………死にたい。いや、絶対に死にたくないけど死にたい」
「水飲みますか?」
「くれ」
「はい」
「助かる。よっこいせっと」
何とか起き上がり、白から渡された水筒に口をつける。
「……ふぅ。少し楽にな……ってないな。やっぱ寝る」
「分かりました。……それにしても大変ですね」
「まったくだよ。まさかさ……」
遠く
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