A’s編
永遠に消えることない、絆
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こうして事件は終わりを迎えて、十二月の忙しさと一緒にいろんな出来事が急ぎ足で過ぎていって。
オレたちはアリサとすずかに魔法のこと、慎吾も含めてアリシアとフェイトのことを話した。
はやても無事に退院。
シグナムやヴィータたちは本局で事件の取り調べを受けたり、今後のことを決めていったりと忙しい毎日。
「では、我らはこのまま本局に」
「夕方には戻りますから」
「うん。夕飯作って待っとるな」
八神家の前で騎士たちとわかれる。
「それにしたって、アイツらの処分も軽いものでよかったな」
「そやなぁ。まあ、それにしたって、ウチも一緒に償いたかったんやけどな。家族なんやし」
そう言うはやては、少しだけ大人っぽく見えた。
「なんかはやてちゃん、大人っぽいの」
「そう?ならきっと、リインフォースのおかげやな」
はやてはそう言って少し笑う。
「ところで、はやてはこれからどうするんだ?」
「んー、リハビリしたり、本格的に魔導師を目指してみるかな。せっかくあの子がくれたもんやし」
「じゃあやっぱ、リインフォースの思いはしっかりと受け継ぐんだな。偉いよ、はやては」
珍しく慎吾がカッコよさそうなセリフを言う。
「・・・ありがとうな」
小さく言うはやての表情からは、やっぱり確かな意思が伝わってきた。
大切な人の思いを、願いを受け取って。
悲しく、辛いことのあった「過去」を、たくさんの楽しい「今」で埋め尽くしていく。
そうやって「今」を生きていける。
永遠に消えることない、絆。
たくさんの人の思いは虹のように交わり、どんなに辛いことだって乗り越えていく。
だから。
いつまでだって、笑って生きていける。
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