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圧倒的究極神が世界を旅するそうです ハイスクールD×D編
旧校舎のディアボロス
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て固まった。
棺桶があった。上部中央に太陽をもしたようなモニュメントがあり、それを囲むように装飾がついている。
頂点には冠がつけられ、冠の先端に紫色の火が灯っている。
そして冠から鎖が伸び、一誠が鎖を握っていた。
「い、イッセー君? そ、それは何?」
声が震えている。レイナーレの顔は恐怖に歪んでいる。
「棺桶だ、ただし」
言葉を区切り、一誠の視線がレイナーレを射抜く。
「入るのは君だが」
その言葉と共に棺桶が開き、中から紫色の手が飛び出してきた。
それは一誠に当たることなく、レイナーレを掴む。
「お、お願いします、殺さないで! な、何でもするわ! 靴をなめろっていうなら舐めるし、体だって差し出すわ!」
中々魅力的なお誘いだ、だが一誠はそれを切り捨てた。
「さっき言っただろう? 命を狙ったんだ、当然命で返してもらう」
「あ、ああ…」
レイナーレの顔が蒼白を通り越して土気色にまでなってしまった。
やりすぎたか、だがいまさらやめることもできないな。
ならとことん悪役になりきろう、と一誠は割り切った。
「では、さようならだ、レイナーレ」
一誠が指を鳴らすと手がレイナーレを握ったまま棺桶の中に戻っていく。
もう抵抗する気力もないのか、ただ為すがままにレイナーレが引き摺られていく。
「…誰か」
僅かな抵抗として、腕を伸ばすがその手を掴むものはいなかった。
「ご機嫌よう、堕天使さん。ここがグレモリーの管轄と知っての狼藉か…しら」
突如グレモリーと名乗る女性が乱入してきたが、目の前の光景に言葉を失っていた。
それも仕方ないと言える。
棺桶に引きずり込まれている堕天使の女と、それを眺める人間の男。
そして、一誠はグレモリーと名乗る女性に見覚えがあった。
「リアス? こんなところで何をしている?」
一誠からの問いかけにリアスは驚いていた。
「一誠!? 大丈夫? 怪我はない?」
リアスは一誠に駆け寄ると、怪我がないかくまなく探した。
「怪我はない」
「そう、よかったわ。それと聞きたいことがあるわ」
リアスは棺桶を指差し言う。
棺桶は既にレイナーレを引きずり込み閉じていた。
「あなた、人間のはずよね? どうして堕天使を退けるどころか倒すことができたの?
そしてあれは何?」
リアスから見た一誠はただの人間である。
普通の人間より運動能力が高い程度の一誠が、堕天使を打倒したことに対して疑問を抱くのは当然のことであった。
一誠としては隠すことでもないから話しても良かったが、時計を見てみると既に19時を周り、空も暗くなっている。
「明日ではダメか
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