暁 〜小説投稿サイト〜
圧倒的究極神が世界を旅するそうです ハイスクールD×D編
旧校舎のディアボロス
第二話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ギア)も覚醒していないのに。

 どうして、どうなってるのよ!?」

距離をとり、今度は両手に光の槍を創りだす。

「私は高貴なる堕天使なのよ!? たかが人間に遅れを取るはずがないわ!!」

自らを鼓舞するかのように、レイナーレは叫ぶ。

一誠は動かず、レイナーレを見つめている。

勢いをつけ、もう一度突き刺した。

その結果は。

「うそよ、どうして、相手はただの人間なのよ?

 なのにどうして、きかないの?」

勢いよく一誠に突き刺したものの、槍は体に当たったところから砕けていく。

最終的にレイナーレが一誠にもたれかかるようにして勢いが止まった。

言語が少し幼くなっている。

認めたくないのだろう。

相手はただの人間、それも神器が宿っていたとしてもそれを使うことすらできない。

それに対し自分は堕天使、人間など路傍の石と変わらない。

だというのに、目の前にいる人間に傷一つ付けられない。

目の前にいるこれは本当に人間なのか、人間の皮を被った何かじゃないのか、レイナーレの思考は混乱の極地に当たった。

「捕まえたぞ、夕麻、いやレイナーレ」

一誠はもたれかかったままのレイナーレを抱きしめた。その時、堕天使の羽に触れたが以外に手触りが良く何度も撫でている。

抱きしめられて振動でレイナーレの意識が戻ってきたが、自分の置かれている状況を頭が理解し始め体が震えていた。

「…いや、いやぁ! 放して! 放してぇ!」

レイナーレは必死にもがくが振りほどけない。それが余計にパニックを加速させる材料になった。

放して、死にたくないと彼女は泣き叫ぶ。

命まで奪うつもりはなく適当にお仕置きをして帰そうと思ったが、泣き叫ぶ姿をみて一誠の中の嗜虐心が鎌首を持ち上げた。

「少し騒がしいぞ、レイナーレ」

「ひっ、あ、ああ、お、お願いします。こ、殺さないで、うむ!?」

一誠はレイナーレの頬に手を当て、上を向かせキスをした。

「ぅむ…ちゅぅ、んん…」

「ん、人の命を狙ったんだ、当然命で返してもらおうか」

徐々にキスは激しくなっていく。

唇を啄むようにしていたが、貪るようなキスに変わっていく。

一誠は舌でレイナーレの唇をこじ開け、歯茎をなぞり、唾液を送り込む。

送り込まれる唾液を飲み干していくレイナーレに、少し変化があった。

他人に生殺与奪を握られ、道具のように扱われる。

そんな状態の中で彼女の瞳に悦びが見えた。

威圧しすぎて精神がおかしくなったのか、一誠はそう判断した。

キスに満足をした一誠はレイナーレから唇を離す。

そのことに安堵した様子のレイナーレだが、一誠の後ろにさっきまでなかったものを見
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ