第三十四章
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「私は死神よ。けれど鎌は使わない」
「だからその光で」
「そうよ。そして」
二人を見据える。
「今度は貴方達も。本来なら悪い人だけだけれどさもないと私もやられてしまうから」
「何のっ」
その光を防ぐ為速水はまたカードを切った。今度は太陽のカードであった。
「そちらが光でくるならばこちらも」
「では私も」
アンジェレッタもそれは同じであった。その両手に光を宿らせる。
「これでっ」
「やらせないっ」
太陽のカードから太陽そのものが姿を現わす。そして神々しいまでの光で少女の光を相殺してきた。
アンジェレッタの光もまた。彼女は光の矢を集中的に放って少女の光を打ち消していた。二人はそれぞれの光で攻撃を凌いできたのだ。
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