リアル社会とのギャップ
[8]前話
今思うと、サイトというネット社会に依存して生きて来た○○○ノベルス運営のような方は、そのネット社会(○chなど)から批判されることを何よりも怖れ、シンなどより余程追い詰められ、何倍も怯えて過ごしておられたのではないかと思う。
それこそ、逐一、掲示板やシンのブログなどを確認し、それからでないと対応が出来ないほどに。
リアルよりも、こちらに重きを置いて過ごして来られたのだろうから。
だが、それでは、何度も言って来たように、後手後手の対応になってしまう。
リアルな社会では、掲示板に書き込まれるのを待つこともなく、ミスをしたら相手の反応が見えるため、すぐに謝ることが出来る。
誰かの足を踏んでしまったら、すぐに「すみません」という言葉が出て来るのと同じことである。
だが、このネットという独特の世界では、相手が声を上げない限り、その反応は解らない。
だから、その反応を待ってから対応をしていては、今回のようにお粗末な対応になってしまう。
ネットであろうと、現実社会と同じように、悪いと思ったら、すぐにそれを態度で示す――それが肝心である。
相手の反応を待ってはいけない。
誠意がない、と取られても仕方のない対応である。
シンはこれまで、色々な対応の仕方を示して来たと思う。
だが、それはシンが生活しているリアルの世界での対応であり、ネット社会では通用しないものなのか、とも思う。
ここでは、発言できるものが有利に立てるのだ。
発言の場を持ち、敵をそこから排除できるものが。
自分のサイトを持つ者のように。
○○○ノベルスで発言できずに終わったシンが思うのは、そういうことである。
ここはリアルの世界では、ない。
そこのサイトに相手がいると解っていても声は届かず、返事も返らない別世界である……。
[8]前話
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