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ポケットモンスターズファンタジー〜導かれし者達の軌跡〜
Reincarnation
心の母
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事にアーシアは目を丸くして大声を出してしまった。その声に周りの客が ビクッ としたり、咳払いをする人も居て、アーシアは強い視線を感じる気がして顔が真っ赤になった。
「お、驚き過ぎ、声大きすぎ。他の客が居るんだから静かにして」
「ま、まことに申し訳ございませんでした・・・」
「はい、次から気をつける事。 っで、理由は何故かしら?」
「あっ、えっと・・・ミミアンさんは、なんと言ったらいいのか・・・えっと、私と同じグループなのは確かです。 こちらも色々とトラブルに巻き込まれてて・・・少なくとも、ミミアンさんと同様に私も記憶がありま・・・」
「・・・私と同じ模様を持っていて、同じ状態・・・・・・あなた何者・・・?」
 その声にアーシアが振り返ると、そこに居たのは 体色が焦げ茶色ベースで、モコモコの綿のような物を付けていて、そして両耳をくるんっと丸めているポケモンのミミロル・・・間違いなくさっきまで厨房にいたミミアンである。
「え、えっとー・・・私とミミアンさんが同じマークを持っている事は、ちゃんとした理由があります。 ・・・覚えていたら良かったのですが、このマークを持っている事は少なからず仲間で、同じ目的を持っているはずです。それに、今はまだミミアンさんしか見てませんが、まだ何処かに同じマークを持つものが居て、行動しているはずなのです」
「貴方以外にも居る・・・? それはどういう事?」
「そ、それはココだと話しにくいです・・・。この話は他の方に聞かれると色々と問題なので・・・」
「そう。なら私は失礼します。 まだシチューを煮込んでいる途中なので」
「えっ、あっ、ちょっと待っ・・・行っちゃっいましたね・・・」
 ミミアンはアーシアの呼びにも反応せず、奥の厨房へと見向きせずに戻って行ってしまった。その後ろ姿を見てアーシアは何と無く寂しいような気がした・・・。
「わ、悪く思わないでね。あの子、私以外にはあまり話してくれないのよ。 レジ打ちの時は最低限の事しか言わないし、感情を表に出さないしー・・・さっきも私には見られてないと思ってたらしいけど、隠れて泣いてたの見えちゃったのよね・・・」
「・・・分かります、その気持ち。私も記憶が思い出せなくて泣きたくなる事を抑えている事が・・・はははっ・・・だめ、考えるとまた涙が・・・ぐすっ」
「ア、アーシア・・・心配しないで。記憶は絶対に無くなってないはずだよ。 ただ、思い出せないだけだよ・・・たぶん・・・・・・」
 左手をアーシアの頭に載せて撫でながらモルクが、さっき自分が勇気付けられたように、アーシアを勇気付ける。その手と言葉に対してアーシアは、潤んだ目でモルクとレイエルを見て、エレナを見た。
「・・・ミミアンと同じで貴方も十分大変だったのね。 私なんかで助けられるかどうかは分からないけど、フォロー
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