第三十章
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だですね」
ある一点を指差した。そこにあったのは。
「ここにはまだですか」
「そこですか」
それを見たアンジェレッタの目が光った。
「はい、そこは如何にもと思うのですが」
「確かに」
彼女もそれには頷いた。
「ですが今はまだ」
「これからはわかりませんね」
速水は不思議な言葉を述べた。
「これからとは」
「ええ。まだ出ていないのならば。いえ、この場所は」
さらに言う。
「夜にはあまり人がいない場所ですね。どうしても」
「ですね」
「ではやはり」
速水は考えを詰めていった。
「この場所は。かなり怪しいと思われます」
「ここが」
「一度足を運んでみるべきだと思いますが」
アンジェレッタに右目を向けてきた。生憎左目は見えはしない。
「どうでしょうか」
「それでは」
アンジェレッタもそれを受けて述べた。
「今夜はそちらですね」
「はい、参りましょう」
彼女をその場所へと誘う。
「そうすれば。私達の仮定が正しいことになりますから」
「そうですね。それだからこそ」
アンジェレッタはまた言った。
「参りましょう」
「はい。それでは」
またカードを引いた。表われたのは月のカードであった。
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