第37話 修学旅行−1日目− その2
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
も木乃香がサルの式神に襲われたらしいが、桜咲が撃退したようだ。
さて、目の前に今回の騒ぎの焦点の一つである密書があるのでスサノオにも手伝ってもらい、多角的に精査する。
結果は何も仕掛けられていないようだ。
何考えてるんだ、学園長? まさかネギなら無事に届けれるとでも思っていたのか?
とにかく良い機会なので密書の内容を確認する。
内容はある意味最高だった。
「下もおさえれんとは何事じゃ。しっかりせい婿殿!!」と書いてある上に、ご丁寧に「ぷんすか」と怒っている学園長のデフォルメしたイラストが描かれている。
こんな書状を身内の手紙ならともかく、「親書」としてもしも認めるようなら、それはもう関西呪術協会の長ではない。
ある意味、詠春殿を計る試金石には打って付けだ。
早速、写メで撮って中部魔術協会の長に送る。
確認次第、強硬派を除く穏健派や中立派の有力者へと転送されるだろう。
ネギはどうやらロビーにいるようなので、密書を開封前の状態に戻して渡しに行く。
ロビーに着くとネギだけでなく、神楽坂と桜咲もいるようだ。
「3−Aガーディアンエンジェルス結成ですよ!! 関西呪術協会からクラスのみんなを守りましょう!!」
などとアホな掛け声が聞こえる。
わかっていたけどあれが自分の双子の兄かと思うともの哀しくなっいていく。
ネギははりきって外に出ようとしているのでその前に声をかける。
「ネギ、忘れ物だ」
オレに声をかけられたのが意外なのか、警戒しながら振り返る。
まぁ、ネギの反応なんか気にしてもしょうがないので強引に近づいてその手に密書を渡す。
「サギ! どこでこれを!!」
手渡されたのが大事な密書だったのがわかると詰問口調で問い質してくる。
「あーもうメンドクサイ。瀬流彦先生に聞いてくれ」
どうせ何を言っても信じないんだろうから、無駄な時間をかけないように瀬流彦先生に電話して事の次第を説明してもらう。瀬流彦先生にはネギが魔法的な防御を何もかけずに金庫に密書を入れただけで部屋から出ていることも報告しておいたので、その辺も注意してもらう。
電話をしている内に叱られたのか段々と落ち込むネギ。
神楽坂がどうしたのか聞いてきたので、「風呂に行っているネギの不在を狙って賊が侵入したので撃退して追い返し、密書を取り返した」と簡単に説明した。桜咲は前の件もあってかただ睨んでくる。
大方、関西呪術協会の回し者とか思っているんだろうなぁ。
微妙に違うんだが。
電話が終わり、携帯電話を返してもらうと用は済んだので、さっさと自分の部屋に戻る。
が、「ちょっと待ちなさいよ!」と神楽坂に捕
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ