暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜過去を捨て今を生きる者〜
A’s編
ドМなの?
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絶対に、許さない・・・ッ!絶対に、殺してやる・・・ッ!」
「・・・うん。絶対に、ボクを許さないで」

二人を巻き込んでしまったボクを、許さないで。
こんなにも狂ってしまったボクを、殺して。
そしてボクは、彼女も殺した。
さあ、ほかにも両親、村の全員を殺さなきゃ。
殺して、埋葬してあげよう。
あ、でもこれだけじゃツマンナイなぁ。
どうせだし、この村と同じ数だけ、ココに埋葬しよう。
そうすれば、誰も一人ぼっちじゃない。
誰も、寂しくない。
ねえ、そうでしょう?カミサマ。


「これが、ボクのつまらない昔話」
「そう、か。なあ、なんで最後の一人だけをあそこに埋めたんだ?」
「特に理由はなかったけど、多分・・・いや、やっぱり言わないでおくよ」

輝希はそう言って不敵に笑う。

「じゃあ、最後に一つ。ココにいるお前は、誰だ?オレの友達だったのは、誰だ?」
「・・・それは「ボク」でもあり「俺」でもある。まあ、どっちかってんなら、ココで生まれた俺、かな」

輝希は口調を慎吾のものへと変える。

「ならいい。じゃ、話しはそんだけ、帰ろうぜ、慎吾」
「・・・え?いや、あの、もっとなんかないの?ほら、文句とか」
「え、なに、文句言われたいの?ドМなの?」
「違げぇよ!?だって、俺はお前や家族を・・・!」
「ああ、殺したな。でも、それは過去(ぜんせ)の話しだ。今ここに居るのは内山慎吾。オレの親友だろ?」
「っ・・・ああ、そう、だな。さんきゅ、陽龍」
「美愛のこと、応援してるからな」

そう言ってオレたちは今までどおり笑いあった。

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