暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
36話:クリスマスイヴの夜にて
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
「ぐっ!?」

そこから一気に飛び出し、俺に向け抜刀する。俺はライドブッカーでそれを防ぎ、またも鍔迫り合いに応じる。

「あなたは感じた事はありませんか?この世界の矛盾を、闇を…そして人間のもろさ、愚かさ…不完全さを」
「何…!?」

「このままではいずれ世界は終わりを迎える。人間の手によって。
 ならば今世界を終わらせ、新たな世界に作り替える。そしてその世界を、大ショッカーが統べ、世界に秩序をもたらす。完全な世界を…作り出すのですよ」

「なんだと…!?」

そこでプロトWは剣を弾き、またも距離を取る。

「不完全なものなどない世界。その世界に、今の人間は不必要なんですよ。だから人間を滅ぼす。あの闇の書の力を利用し、この世界を一度リセットする」
「そんなバカな事、させると思うのか!」

俺はそう言いながら剣を構え、走り出そうとする。
だがその瞬間、大きな振動と共に一筋の光の柱が立ち上がる。確かあそこは、先程煙が立っていたビル。

「まさか…!?」
「遂に……遂に完成した…。闇の書が…世界を破壊する力が…!!」

その光が収まると、今度は黒い球体がビルの上空に出現する。

「あれは…?」
〈あれはどうやら魔法のようです。魔力反応があります〉

魔力反応……あれが、魔法だっていうのか?

「まさかここまでは来ないよな…」
〈…わかりません〉
「不安だな…」

そう呟いた瞬間、あの黒い球体が徐々に小さくなると、爆発するかのように大きく弾けた。

 
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ