暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
36話:クリスマスイヴの夜にて
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使する。左腕には盾が、右手には剣がある。
俺もライドブッカーからカードを取り出し、前へ突き出す。
「変身!」
〈KAMEN RIDE・DECADE!〉
そしてカードをベルトへ。周りに九つの影が現れ、俺の体と重なる。そして俺の姿が変わり、ディケイドへと変身する。
「行くぜ…!」
〈Sword mode〉
俺はライドブッカーを剣に変え、構える。
そして、一歩を踏み込もうとした瞬間―――
「あぁ、そう言えば」
「っ!?」
怪人の言葉に、思わずつんのめってしまう。ギリギリでこけるのは避けたが、はっきり言って拍子抜けだ。
「一つ報告がありましてね」
「…なんだいきなり」
剣を盾にしまい、怪人は人差し指を立ててゆっくりと歩き出す。俺は剣を降ろす事なく、警戒を緩めない。
「遂に私の名前が決まりましてね」
「何…?」
「私は別にいいのですが、組織に身を置く故、名前は必要との事でしてね」
「………」
「…随分と冷たい反応ですね。まぁ、いいでしょう。勝手に言うだけですから」
一息いれて、嬉しいのか何なのか、怪人は口元を歪ませる。
「開発コード『ライダーモンスター』。固有名称、『プロトW(ダブル)』」
自分の名前なのであろう。それを言いながら何も持たない右手で拳を作る。
そして盾から勢いよく剣を引き抜き、切っ先をこちらに向ける。
「一回釘ってしまいましたが、やるとしましょうか」
「てめぇ…長々と時間使いやがって…!」
少しいらつきながらも、俺は剣を構える。
「じゃあ改めて…行くぞ!」
「フフフ…」
それを見ていた怪人―――もといプロトWも、同時に走り出す。
「うおおおおおおお!!」
「はあああああああ!!」
雄叫びと共に織りなされる剣と剣の打ち合い。激しく打ち合うそれは、夜の街に金属音を奏でる。
「はぁっ!」
「ふっ!」
俺の剣をプロトWは時には盾で防ぎ、時には剣で防ぐ。奴の攻撃も、俺は剣で、腕で防ぐ。
だがあるとき、それまでの金属音よりも大きな音が響き渡り、鍔迫り合いが始まる。
「そろそろ教えてくれてもいいんじゃないか!?お前らの本当の目的を話しても!」
「……フッ、いいでしょう。闇の書の完成はもうすぐそこまで来ているんですから、今更ですがね」
そこでプロトWの方から剣を弾き、俺達の間にある程度の距離が生まれる。
「私達が闇の書を狙う理由、それは今の世界を壊す為」
「今の世界を…壊す…?」
「もっとはっきり言えば、世界を作り替える為に、一度無に返すのですよ」
「世界を…作り替える…」
プロトWはそういうと、剣を再び盾に戻した。そして今度は抜刀術のような構えを取る。
「はぁあっ!」
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