暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
36話:クリスマスイヴの夜にて
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「どうしたの?」
それに反応して二人はこちらに向かって振り返る。俺は顔を二人の顔と顔の間に入れて、前の二人には聞こえないように言う。
「何があっても、騒がずに表情に出すな。絶対にだ」
「え?」
「それどういう…」
「こんにちは〜」
フェイトが聞き返そうとしたその時、すずかが扉をノックする。
「はい、どうぞ〜!」
扉越しにはやての声が聞こえる。すずかがその声で扉に手をかけ、開ける。アリサはすずかと一緒に病室へ入っていく。
俺の言葉に少し戸惑っている二人の間を通り、俺も病室へ入っていく。二人も俺の後に続くように病室へ。
その中にはベットに寝ているはやては勿論、シグナムにシャマル、ヴィータがいた。
「あ、今日は皆さんお揃いですか?」
「こんにちは、初めまして」
最初に入ったすずかとアリサはシグナム達に挨拶をする。その後に入った俺も、頭を軽く下げる。
問題なのは、なのはとフェイト。ここにシグナム達がいることに驚く。シグナム達も勿論、表情を変える。
それと共に急激に変わっていく空気に、はやては少し戸惑う。
「あ、お邪魔…でしたか?」
「あ、いえ……」
「いらっしゃい、皆さん」
その空気を察してか、アリサが控えめに問いかける。そこでシグナムも気づいてか、雰囲気を変える。
「ところで、今日は皆どうしたん?」
はやてがそういうと、すずかとアリサが顔を見合わす。
「「せ〜の!」」
そして、腕にかけていた上着を派手に捨て、その下にあるものを露にする。
「「サプライズプレゼント!」」
そこにあったのは、リボンの結ばれた箱。それを二人そろってはやてに差し出す。
それを見たはやては、みるみる表情を変える。頬を少し朱に染めて、うれしさを全面に表す。
「今日はイヴだから、はやてちゃんにクリスマスプレゼント!」
「わ〜!ほんまか〜!?ありがとうな〜!」
「皆で選んできたんだよ」
「後で開けてみてね」
その横ではなのはとフェイトが明らかに戸惑っている。ベットに寄りかかっていたヴィータは、下からなのはを睨みつけている。
「なのはちゃん、フェイトちゃん、どないしたん?」
「え、あ…ううん、なんでも…」
「ちょっとご挨拶を、ですよね…」
「あははは…」
たく表情に出すなって言ったのにな…さすがに無理か。
「はい…」
「あぁ、皆。コート預かるわ」
真っ先に動きを見せたのはシャマルさん。皆がシャマルさんにコートを預け、アリサとすずかははやてとの会話にいそしむ。
なのはとフェイトも、時々こちらをちらちら見てくるが、ここで反応してしまうと後々大変だ。
念話を使って来ないところを見るに、通信妨害をされている筈だ。二人はシグナム達から逃げ
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