魔法先生ネギま!
0402話
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異形化の状態になったとしても、操る炎の威力や影の数は混沌精霊の時と殆ど同じものだった。だが、いかにも魔族という姿に変身しても戦闘能力自体は変わらないというのはどうなんだろうな。敢えて言うなら混沌精霊に比べて角や尻尾が増えた分攻撃手段が増えたくらいか?
そんな風に思いつつ、羽ばたきながら守護領域を展開しているあやか達の方へと近付いていく。
「待たせたな」
「能力の確認はもう終わりましたの?」
「ああ。どうやら俺は人間からより上位の生物に一種の進化をしてしまったらしいな」
「……そう、ですの」
「驚かないのか?」
てっきり大騒ぎをするとばかり思っていたんだが。
だが、そんな俺の疑問にあやかは首を振って微笑む。
「あれだけの大事だったのですもの。最悪、アクセル君という存在が消えてしまう可能性があったのを思えば、例え人間以外に生まれ変わったとしても私にとっては文句無いですわ」
「そうね、確かにあの時の事を考えるとあやかの言ってる通りだと私も思う」
千鶴があやかの言葉に同意すると、他の面々も同様に同意する。
……古菲のみ何がなんだか分かっていない状況で場に流されているようにも見えるのだが。
「それにほら、どんなに姿が変わってもアクセル君はアクセル君だしね」
そう言いつつ、俺の右腕を抱きしめてくる円。
「あ、円ずるい。私も」
それに負けじと美砂もまた左腕に抱きついてくる。
両腕に感じる柔らかい感触に思わず笑みを浮かべながらも、飛行魚の方へと戻るのだった。
「お帰りなさい。……その姿を見た所では、どうやらナギ・スプリングフィールド杯に出場出来そうですね」
「ああ、何とかな。そっちにも色々と迷惑を掛けたみたいだが……」
そんな俺の言葉に、小さく首を振るリュボース。
「元々貴方達が賞金首であるというのを承知の上で契約を持ちかけたのですから、多少のトラブルは覚悟の上です。……まぁ、あんな数の精霊に襲われるとは思ってませんでしたが」
いつもの無表情な顔に珍しく苦笑を浮かべると、こっちの面々もまた同様に苦笑を浮かべる。
「それでリュボースさん、飛行魚の修理の方はどうなったのでしょうか?」
そんなあやかの質問に、リュボースは浮かべていた苦笑を消して頷く。
「その件で私がここで待っていました。修理は無事完了。船長はすぐにでも出発したいとの事ですが、構いませんか?」
「俺は特に問題無い。そっちは」
あやか達の方へと視線を向けるが、そちらでも特に問題は無いのか小さく頷く。
「あー、出来ればもうちょっと修行しておきたかったアルが……」
多少不満そうな古菲を除いては、だが。
「古菲さん。私達がこれから向かう場
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