魔法先生ネギま!
0402話
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の魔法の術式兵装白炎ノ宴で使えるようになる特殊能力なのだが、何故か混沌精霊の俺は闇の魔法無しでこれを使える。
恐らくだが、闇の魔法が暴走した時に俺が白炎ノ宴を使っていた事から混沌精霊の能力として統合されたのだろう。
つまり。
『紅き焔』
たった今炎獣の蜂によって貫かれた岩へと向かって呪文を詠唱しないままに魔法を発動させる。すると次の瞬間には数mはあろうかという炎が岩を包み込み、次第にその岩を溶かして溶岩のような物へと変えていく。
どうやら焔ノ宴も使用可能か。
そう判断し、ふと気が付く。今、俺は間違い無く魔法を使った。だが魔神と化した時に俺の腕に嵌っていた魔法発動体は消滅しているのだ。それなのに何故魔法が使える?
暫く考えて、思いついたのは1つの可能性だった。即ち闇の魔法が暴走したあの状態から混沌精霊へと至る時にエヴァから貰ったあの魔法発動体を自分の身の内に吸収してしまったのではないかというものだ。それが正しいのかどうかは分からないが、魔法発動体無しで魔法を使っている以上はそう間違ってはいないのだろうと思う。
「……さて、次だ」
現時点でのある意味では最大の問題。それは即ち、異形化の状態ではないという事だ。現状では、少なくてもナギ・スプリングフィールド杯にキズクモの代表であるアクセル・アルマーとして参加するというのは不可能だろう。
それに何だかんだ言っても、ギルムの街に辿り着いてからずっと異形化の状態でいたのだからあの姿に愛着もある。
故に、想像する。額から伸びた深紅の角を。側頭部と後頭部から伸びた漆黒の角を。背から生えた魔力によって構成された羽を。想像し、創造する!
次の瞬間、先程子供の姿になった時のように全身が炎で包まれたかと思うと、俺の姿は見慣れた異形化のものへと変わっていた。ただ1つ違う所があるとすれば……
「尻尾、だと?」
腰にある違和感。それを確認してみようと後ろを見ると、そこからはまるで竜の尻尾のようなものが生えていた。
「いや、ちょっと待て」
俺が吸収したのは鬼神と悪魔だ。100歩譲って尻尾が生えるとしてもそれはヘルマンから生えていた悪魔の尻尾じゃないのか?
どこからドラゴンの要素なんて入ったんだ? 美砂に食べさせて貰った黒竜の串焼き肉が原因だったりしないだろうな。……まさかな。考えられる可能性としては、召喚魔法の契約を結んでいるグリからドラゴンの因子が流れ込んできたとかそういう所なんだと思うが。
そんな風に考えつつ、既に慣れた様子で羽を動かして空中へと浮かび上がる。同時に尻尾を動かしてみるが、どうやら俺の思い通りに動くらしい。
そのまま先程もやったように深紅の角で炎を操り、漆黒の角で影を操る。
だが……
「威力そのものは変わらないな」
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