A’s編
小さな勇者たち
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あのあと、オレたちはアースラへと移動した。
検査の結果、はやてが倒れたのはただの疲労だとわかったし、不自由な足も闇の書の侵食が止まったから、そのうちに治ることもわかった。
でも・・・。
「夜天の書の破壊!?」
「防御プログラムは破壊したはずじゃ・・・!」
フェイトとなのはが、クロノの話を聞いていた時に言った。
「ナハトヴァールは確かに破壊されたが、夜天の書本体がプログラムを再生してしまうそうだ」
手元の資料をみながら、クロノが言う。
「今度は、はやてや騎士たちも侵食される可能性が高い。夜天の書が存在する限り、どうしても危険は消えないんだ・・・」
「だから彼女は今のうちに自らを破壊することを申し出た」
クロノに続いて、ユーノも説明する。
「そんな・・・」
「でも。それじゃあ守護騎士たちも・・・」
オレたちは二人の説明から、騎士たちも末路も想像してしまう。
「ううん、私たちは残るの」
「ナハトヴァールと共に、我ら守護騎士も本体から開放したそうだ」
シャマルとザフィーラが現れ、言う。
「それで、リインフォースからみんなにお願いがあるって」
「お願い・・・?」
シャマルの言葉に、オレたちはまた顔を見合わせた。
雪の降る夜。
オレたちが指定された場所に行くと、その場にはリインフォースとシグナムがいた。
「来てくれたか」
オレたちの砲を向き、言う。
「リインフォース、さん」
「そう呼んでくれるのだな」
少し嬉しそうな顔で言った。
「あの、あなたを空に還すの、本当に私たちでいいの・・・?」
フェイトが小さな声で言う。
そう、オレたちがシャマルを通して言われたこと。それは、彼女を空へと還すことだった。
「お前たちだから、頼みたい」
「はやてに挨拶、しなくていいのか?」
この中で最もはやてと繋がりが深い慎吾が尋ねると、リインフォースは顔をうつむかせ、
「主はやてを悲しませたくないんだ」
といった。
そして少しすると、ほかの守護騎士も現れる。
「そろそろ始めようか。夜天の書の、終焉だ」
オレたちはリインフォースを中心にして、デバイスを向ける。
すると、少しずつ光が強くなっていき、粒子が現れる。
もうすぐ消えてしまう。そう思った時だった。
「リインフォース!」
はやての声が聞こえてきた。
自宅から車椅子にのってここまで来たらしい。
「あかん、やめてリインフォース!破壊なんかせんでええ!私がちゃんと抑える!大丈夫や、こんなんせんでええ!」
「主はやて、良いのですよ」
「いいことなんてない!いいことなんか、なんもあらへん!」
はやては目に涙をためながら、
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