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中二病が主人公になったら?
プロローグ
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王の力がぁ!!!」

という断末魔の叫びが爆炎の中から聞こえたらしい。


〜???〜

ここはどこだろうか?
気がついた時には爆炎もなく、
見渡す限り真っ白な空間にいたのである。
そう、ただ真っ白な空間・・・ではなかった。
一瞬、向こうに幽かだが人影のようなものが見えたのである。
勇太は何時の間にかその見えた方へ走り出していた。
まるで誰かに操られているかのように。

走り出してから暫くすると、
その影があったと思われる場所に一人の男性が立っていた。

「やあ。よく来たね、勇太くん。」

"・・・・・・!?"

「まあ、驚くのも無理はない。
知らない人に突然名前を呼ばれたのだからね。」

驚いたのはそこではない。
いや、確かにその点に関しては驚いているが。
勇太が驚いているのは、その名前を呼んできた人物が
どこからどう見ても『半○直樹』の大○田常務なのである。

「驚いているのはそこかね。」

「・・・・・・そして何故心が読める?」

「ああ、簡単に言えば、それは私が神になったからである。
私がまだ生きていた頃、ある人物に100倍返しを食らわされ
銀行側から降格処分を言い渡されてからの話だが、
降格したことを妻に素直に話したところ、
なんと事の元凶である妻に刺されて死んでしまったんですよねぇ、コレが。
流石にこれでは私も死に切れない気持ちになりましてねぇ。
それで妻を呪ってやろうと思ったのですが、そう簡単にはいかない。
ただの霊体ではそんなことは出来ないのでどうしようかと思案した結果・・・
そう!『神になること』を思いついたんですねぇ。
それで頑張ってみた結果、とある平行世界では
私のことをネットで神と崇めているのを発見しちゃったんですねぇ。
私はそれを利用して、九十九神と同じ要領で
私の存在を神格化させ、今に至るという訳なんですねぇ。」

と大笑いしながら、
そして昔住んでいた故郷を懐かしむような遠い目をして話してくれた。

「それで本題に移りますが・・・
勇太くん・・・君ぃ、生き返ってみる気はないですか?」

「そりゃあ、生き返れるなら生き返りたいですよ。」

「そうですか。じゃあ、生き返って貰いましょう。」

"・・・・・・!?"

「ただし、漫画やアニメの世界限定ですけどねぇ。」

それを聞いた瞬間勇太は唖然としたが、すぐに歓喜の表情に変わる。
それもそのはず。
漫画やアニメの世界で活躍する自分の姿を日々妄想してきた勇太にとって
それは願ってもないことだった。

「どこがいいかねぇ。ワ○ピース、ト○コ、ブ○ーチ、リ○ーン、
たしか生前当時の君はよくNARUTOで妄想していたんだったねぇ。
なんならその方向で調整し
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