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占術師速水丈太郎  ローマの少女
第二十八章
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 それまでは城壁に囲まれていた。帝政の頃からそれは変わりはしない。これは多くの街に言えることだがローマもまだ近代になって急激に膨張したのである。そうした意味で今のローマはかってのローマよりも遥かに巨大化した街なのである。
「そうしたことも踏まえますと出没する場所はさらに限られます」
「それでですね」
 速水はそれを受けて述べた。
「今までの出没場所をチェックしていこうと思うのですか」
「今までの」
「そうです。それでまた何かわかるでしょう」
「そうでしたら」
「はい、これで占いでわかる部分は終わりました」
 速水は言う。冷徹に。
「後は。地図と睨めっこといきましょう」
「ええ。それでは」
「ここは退室ということで」
「わかりました」
 彼等はその部屋を後にした。そしてそのままアンジェレッタの書斎に行き地図を見るのであった。


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