魔法先生ネギま!
0401話
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ンドイッチだが……ここが魔法世界である事を考えると、恐らくこのハムも普通の豚肉のハムじゃないんだろうな。
「……美味いな」
俺のその言葉に、ペコリと一礼をする茶々丸。
「喜んで貰えて何よりです。ですが、2週間も何も食べていなければ無理もありません」
「……2週間?」
その台詞に反応し、あやかの方へと視線を向ける。
ようやく涙も止まり紅茶を飲んでいたあやかだが、俺のその質問に頷く。
「ええ。アクセル君が倒れてから既に2週間が経っています」
……なるほど。だからこそあんなに心配していた訳か。
にしても、2週間か。そう言えばヘルマンを吸収した時はエヴァの別荘で3日ほど寝込んでいたが……それよりも随分と起きるまでの時間が増えたな。恐らく人間から混沌精霊へと俺自身が作り替えられて安定するのにヘルマンを吸収した時よりもさらに長く掛かったんだろうが。
「じゃあ、ここはもうオスティアか?」
その言葉に、あやかが首を横に振る。
「いえ、ここは精霊達に襲われた場所です。この2週間、精霊に襲われた場所から動いてはいません」
「……何?」
ここが飛行魚の中だというのはこの部屋を見た瞬間に分かった。そして動いている様子がない事からどこかの街で停泊するなりなんなりしているものだとばかり思っていたんだが……
そんな疑問が顔に出ていたのだろう。どこか恥ずかしげな様子で千鶴が口を開く。
「その、アクセル君を止めようとして頑張っていたら、私の虹色領域の腕輪が新しい能力を使えるようになったのよ。で、その能力が領域内の重力を最大10倍にまでにするものなんだけど……」
「ほう」
領域内の重力を最大10倍まで自由に操る、か。色々と応用が効きそうな能力だな。
……いや、待て。今の会話の流れでそれを出すという事はもしかして……
チラリ、と千鶴へと視線を向ける。その視線を受けた千鶴は何かを誤魔化すような笑顔を浮かべていた。
そしてそんな千鶴をジーッと見つめる、見つめる、見つめる。
やがて俺の視線に耐えられなくなったのか渋々と口を開く。
「アクセル君を甲板に押さえ込んだらその重さで飛行魚が地上に落下してしまったのよ。それで今はその修理中らしいわ」
「そうか……一応リュボースには?」
「ええ、もちろん謝ったわ。けど、リュボースさんにしても、この船の船長さん達にしてもあのままだと船が壊れて使い物にならなくなる所だったんだから、それを回避できただけでもありがたいって逆にお礼を言われてしまったわ」
「まぁ、確かにあの精霊の群れと普通の飛行魚が遭遇したりしたら助かる可能性は少なかっただろうな。だが、2週間もあれば他の飛行魚なり近くの街なりに救援要請なりなんなりを出せたんじゃないか?」
「確
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