魔法先生ネギま!
0401話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンを吸収して異形化に。そして闇の魔法を使って暴走し、魔物と化した俺があらゆる種類の精霊達を貪り喰った結果でもあるのだろう。即ち……
「混沌精霊、か」
そう。本来であれば異形化と表示されていたスキル覧が混沌精霊へと変化していたのだ。そしてこのスキルの変化名は鬼神化から異形化へと変わった時以上の意味を持つ。何故なら、鬼神『化』に異形『化』はその名の通り人がそれ以外の存在に一種の変身をするという意味だ。だが、現在の俺のスキルは混沌精霊であり『化』がついていない。つまりは、混沌精霊という状態が俺の標準となっているのだろう。詳しい能力に関しては後できちんと確認しなければいけないが……
これまでの俺は多少規格外な所はあれど、肉体的なベースは正真正銘の人間だった。それが、今では一種の魔法生物に近いと予想される混沌精霊か。
そう思うも、何故か不思議な程にその事実をすんなりと受け入れ、飲み込む事が出来たのだった。
こうして、自分が正真正銘の人外の存在になったというのを認識して茶々丸へとこれからの事を聞こうとして口を開こうとしたその時、部屋の中へと声が響く。
「ア……アクセル君!?」
声の主はあやかだった。同時に、その声で他に眠っていた3人も眼を覚ます。
「あやか? ……あら、アクセル君。目が覚めたのね」
「ちょっと、もう起き上がっても平気なの?」
「……良かった……」
あやかの声で眼を覚ました千鶴、円、美砂の3人が俺の姿を見て安堵の息を吐く。
「アクセル君、身体の調子は……具合の悪い所とかはありませんの?」
4人を代表してだろう、そう尋ねてくるあやかの言葉に頷く。
「ああ。色々と世話を掛けたらしいが、おかげでこの通り何とか戻って来れたよ」
「……あまり、心配をかけないでくださいまし」
つうっとその瞳から一筋の涙を流しながら、俺の手を握るあやか。
「あやかの声、千鶴の声、円の声、美砂の声。全員分の声は俺の心に届いた。その声を辿って俺はあの状態から復帰出来たんだからな。ほら、泣くな。綺麗な顔が台無しだぞ?」
そっと、あやかの涙を拭ってやる。
「もう……もうっ! 私達がどんなに心配したのか分かっていますの!? それをこんな事で誤魔化されてなんてあげませんから」
そうは言いつつも、頬を赤くして顔を背けるあやかだった。
そんな様子のあやかを見ながら他の皆もようやく笑顔を取り戻した所で俺の腹の虫が盛大に自己主張をする。
「サンドイッチを作っておきましたのでどうぞ。お口に合えばよろしいのですが」
「今まで茶々丸の料理が口に合わなかった事なんかないから心配はしてないよ」
差し出された皿に大盛りになったサンドイッチを口へと運ぶ。
ハムとキュウリの典型的なサ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ