時宮遭遇
Trick50_なんのつもりかしら、“碧空(スカイ)”
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た達を強制的に動かした方が損をするみたいね。
出撃命令は取り消す。これは大きな貸しよ、“碧空”、“枯れた樹海”(ラストカーペット)」
「さすが財政力の世界の長。
自分たちの一族、いや五族を皆殺しにされる機会を貸しに変えるなんて計算高い」
「僕たちに出来ないことを平気でやってのけるなんて」
「そこに痺れる〜」
「憧れる」
「もう、あなた達のキャラが壊れていると思うのは私だけかしら・・・
“宗像”、あなたには別の任務を与える。
“信乃”と“美雪ちゃん”の護衛任務よ。それでいいでしょ?」
すでに入室時の雰囲気は皆無。いつもの氏神クロムに戻っていた。
戻り過ぎて、バカ二人を相手にして頭痛で米神を抑えていた。
「了解。その任務、請け負いました」
「まったく、調子のいいことだけはいい返事をするのね。
美雪ちゃんが無事に完治したらバリバリに働いてもらうからね」
「はい。あと、Dr.カエルに渡した携帯電話は受け取りましたか?」
「ええ。これから、くなぎ・・・・位置外水に渡すわ。現場検証も神理楽がしている」
「つーちゃんに、ですか。それなら安心ですね。
彼女の実力は国連のDBにハッキングどころか、
システムの書き換えが出来るほどですから」
「僕が思うに、≪樹形図の設計者≫(ツリーダイアグラム)へのハッキングも出来るんじゃないか?」
「え、宗像さん、知らないんですか?」
「・・・・信乃、なにを驚いた反応しているんだ?
僕は世界最高のコンピュータにでも負けないじゃないかと
仲間を評価しつつ、冗談を言ったつもりだが・・・
・・・まさか・・・」
「え、いや、確かにつーちゃんなら可能ですが、私が驚いているのは
宗像さんが≪樹形図の設計者≫とつーちゃんの関係を知らなかったということで」
「ハッキング出来るのか!? って、その言い方だとハッキングレベルが
勝ち負けに聞こえないんだが・・・」
「負ける負けない以前のレベルですね。それ以前というか、それ以上というか、
そいつ異常というか」
「・・・・」
「別に知らなくてもいいことですよ。
昔の偉い人が言っていました。“無知は時にして救いだ”と」
「それは絶対救われない」
「はいはいはい! そこの偽善者と殺人者、漫才はそこまでにしなさい!
宗像は警備!
病室だと範囲が狭すぎるし、美雪ちゃんに変に気疲れさせちゃダメだから
基本は病院全体を警備して。
信乃! あんたは美雪ちゃんとイチャラブでもしてなさい! 以上」
「了解した」
「イチャラブじゃなくて美雪の面
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