暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
時宮遭遇
Trick50_なんのつもりかしら、“碧空(スカイ)”
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「な、なによあんた達は!?」

赤髪の女性が怒鳴る。

「「仲良しさ」」

信乃と宗像が声を揃えて言う。

そして宗像はクロムを真正面から見た。

「さて、氏神クロム。あなたは重要な事を忘れている。

 僕は神理楽高校二年十三組所属だ。

 つまりは四神一鏡直属部隊、神理楽(ルール)に属している。
 あなたの部下だ。

 さらには生涯孤独の僕の後継人のようなことをしてくれた。感謝しているよ。


 だが
   しかし
     だからといって

      僕は言う事を聞くだけの人形じゃない。


 それ以前にあなた以上に信乃に恩がある。

 宗しい像でしかなかった僕を人間に戻した、空という楽しみを教えてもらったんだ。

 そもそも氏神クロム、あなたに僕を紹介したのは信乃だ。

 小烏丸に入るのだって、あなたの命令以上に僕の意思だ。

 色々な事を含めて、あなたよりも信乃に付く理由の方が大きい。

 だからあなたとの契約をこの場を持って、殺す」

「あなた・・・・本気?

 私を裏切る事は・・・四神一鏡を、世界の4分の1を敵に回すつもり?」

「それはつまり世界の4分の1を殺してもいいと言う事か?」

「待て宗像。半分は俺の獲物だ」

「仕方ない。8分の1殺しで我慢しよう」

「なんだか半殺しに似ている言葉表現だな。
 それと比べると8分の1殺しってかなり優しい状態に感じるのは気のせいかな?」

「ふむ、確かに。僕も色々な殺し方に精通しているが、
 今度は優しい殺し方について研究してみよう」

「殺しの時点で優しくない。良くて生易しいだ。
 むしろ生易しい殺し方ってのは拷問って意味じゃないか?」

全く関係の無い、緊張感の無い議論を始めた信乃と宗像。

「本気なの!? 私達の勢力は! あなた達が思っているよりも大きいのよ!!

 それを2人で相手になんて!!」

「逆に聞きたい、クロムさん。

 いいのか?」

「な、なにがよ?」

「勢力はたった世界の4分の1でいいのかと聞いているだよ」

「・・・・くっ」

クロムは脅しのつもりで言った。聞きわけが無ければ実力行使も考えていた。

だがこの2人には通用していない。
脅しでは無くとも、本当に戦うつもりだろう。

そして2人は負けるつもりもない。

「まさか、たった2人に怯んでいる自分がいるなんて信じられないわ・・・」

冷や汗が頬を伝う。

言い負かせられてしまった。こんな小僧2人に。
論理的な会話ではないことは知っている。
むしろ暴力的な会話なら四神一鏡の得意分野のはずだが、負けてしまった。

「・・・わかったわ。今回はあな
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