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副部隊長と戦技教導官の色ボケな日々
<1:憂鬱な日々編>
第98.5話:同棲初夜
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オルグくん」

「どういたしまして」

なのはと俺は小声でそう言うと、お互いに笑い合った。

「おやすみなさい」

「おやすみ」

俺は最後になのはの額にキスを落とすと、寝室を出て自室に戻った。
そして、なのはのぬくもりと匂いが残るベッドで眠りにつくのだった。





翌朝。
俺は身体を揺すられる感覚で目を覚ました。
目を開けると、俺の部屋には日が差し込みまぶしさで目を細めた。

「やっと起きた。 早くしないと遅れるよ」

近くでなのはの声が聞こえる。
声のした方に目を向けると、ニコッと笑うなのはの顔があった。

「悪い・・・起こしてくれてありがとな」

「そんなのいいよ。 ゲオルグくんが遅れると私も遅れちゃうし」

「なるほどね」

俺はなのはの言葉に苦笑すると、グッと伸びをしてから身体を起こした。
立ち上がって首を左右に何度か曲げると、ゴキっと音が鳴る。

「飯は?」

「できてるよ。 ヴィヴィオも待ってるし行こ」

俺はなのはに向かって頷くと、ダイニングルームに足を向ける。
そのとき、右腕をひかれる感触がした。
振り返ると、なのはがわずかに頬を膨らませていた。

「なんだよ?」

「ゲオルグくんさぁ、なにか忘れてると思わない?」

「はぁ?」

なのはの言っている意味が判らず、俺は首をひねった。
しばらく考えても何も思いつかず考え込んでいると、
目の前のなのはの表情がだんだん不機嫌になっていく。

「もうっ!」

そう叫んだなのはが俺に向かって飛び込んでくる。
そして、俺の首に腕をまわして俺にキスをしてきた。

「んっ・・・」

1分ほどたって、ゆっくりと俺から身を離したなのはが俺を見上げる。

「朝の挨拶は大事だとおもうの」

なのはの言葉にハッとさせられた。
俺はなのはを抱き寄せその額にキスを落とす。

「おはよう、なのは」

「おはよ、ゲオルグくん」

なのははニコッと笑っていた。


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