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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第七十八話 夢幻の終わりと深淵の誘い
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カーコア」
「うん。もう大丈夫だね」
イリヤに改めて視線を向けた時、視線の位置が下がっていた。
いや、この場合元に戻ったというべきか。
「それにしてもこの士郎と一緒に居たかったな」
「さすがにそれはな」
こんな子供の姿でいれば、色々と面倒事が起きそうだし。
「さて、私の役目もここまでかな。
シロウ、向こうの世界でも頑張ってね。
お姉ちゃんはシロウの味方だからね」
踊るように俺から離れる。
「じゃあね。
バイバイ、シロウ」
一陣の風が庭園に吹き、一瞬イリヤから視線を外す。
次に視線を戻すとイリヤはそこに居なかった。
ただ風に乗って白い花弁が空に舞い上がって消えていった。
「本当にイリヤには敵わないな」
妹のようであり、たまに姉らしく振る舞う姉さん。
そしていつの間にか、庭園から玉座に続く扉が開いていた。
「行くか」
俺が向かう先は思いだした。
この夢のような世界を終わらせるために歩き始めよう。
side out
暗闇の中で、はやては起きているような、眠っているような、まどろみの中にいた。
(私は……何を望んでたんやっけ)
(夢を見る事。
悲しい現実は全て夢となる。
安らかな眠りを)
(そうなんか)
知っているけど思い出せない誰かの心地よい言葉。
だがそれが本当にそうなのかわずかに疑問が浮かぶが
(あかん、眠い)
深い眠りの中にはやての意識はゆっくりと落ちていく。
そのはやての傍には涙を流し、静かにはやてに手に自身の手を重ねる一人の女性がいた。
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