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さとやってくれ」
「っす!」
部屋を出て行くバーテン、余計なことを言わないあの軽さは美徳だ。
「しかし、そうなるとしばらくは家に帰らない方がいいかな?」
復讐代行人に会う手段、それは自身をターゲットにするのが手っ取り早いだろう。
だから俺は前々から案の一つとしては考えていた。
今回の風花の件があってこれ以上の調査が無駄と分かったから実行に踏み切ったのだ。
俺に怨みを抱いている奴なんざ探せばすぐに出て来る。
そんな連中の中に内通者を潜ませて、折を見てサイトの情報を渡させる。
それだけでミッションコンプリートだ。
今のところ100%達成されていると知れば間違いなく喰いつくだろう。
「……味、濃いな」
本当は舎弟の誰かにでもやらせようと思ったが、背後関係を調べられたらマズイ。
だからこそ、ちゃんと怨みを持っている人間を使うのだ。
「さて、鬼が出るか蛇が出るか」
どちらにしろ願うのは一つだけ――――
「未知であって欲しいもんだ」
既知感の打破、俺はそれだけを祈ろう。
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