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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
八十一話:武士の一分
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配無く」
あ、そこは気付いてたの。
あまりにも怖かったので、全部真に受けたのかと思ってた。
ピエールが、ヘンリーを横目でじろりと睨み付けます。
「とは言え、ヘンリー殿。……少々、やり過ぎなのでは?」
そしてこの保護者目線である。
でも、うん。私もそう思います。
守ってもらってる立場上言いづらいが、全く身動きが取れません。
「……これくらい、やらねえと。ああいうヤツには、効かねえだろ」
「……そうにござりますか。ならば、そう言うことにしておきましょう」
なんか意味深な言葉を発し、また歩き出すピエール。
そんなピエールをどことなくバツが悪そうに見送っていたヘンリーでしたが、続いて歩いてくるナンパ兵士がすれ違いざまに未練がましい視線を向けてくるのから、すかさず体を張って私を隠します。
……助かると言えば、助かるんだけど。
話を聞く間、ずっとこんな感じなんだろうか。
……まあ、いいか。
私が直接聞けなかったとしても、ヘンリーとピエールが、適当に尋問してくれるだろう。
とまた微妙に諦めながら、ナンパ兵士を追いかけて跳ねていくスラリンを追って、ヘンリーに引っ張られながら私もまた歩き出すのでした。
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