暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
12 動き出す知者
[7/7]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
だったことだ。
「Akatsuki」と名付けられたそのIDの持ち主は顔を思い出すだけでもイライラする。
彩斗はメリーの顔色を伺いながら、コマンドを入力し続けた。


Akatsuki@waxa-central-sys:~# ssh snif-sys
Akatsuki@snif-sys's password:
Akatsuki@snif-sys:~# /usr/sbin/ctrl add key "Valkyrie" "ワルキューレ" "兵器" "取引" "デンサン" "PMC"
Ok. 6 keys added.

Akatsuki@snif-sys:~# /usr/sbin/main display <<EOF


盗聴するキーワードを使いすると、システムの情報をTouchSmartに表示する。
それは膨大な量の盗聴データの流れる川のようなものだった。
安全だと判断されたものは青、注意すべきものは黄色、危険なものは赤で表示されては流れていく。
常にテロ関係のワードは盗聴されている。
だがこれが一般にバレることはない。

「WAXAにはCIAのエシュロンと同じようなシステムがある。主にインターネットや通信電波を盗聴している。でもこの無線通信が発達した国でそんなことをやっているとバレたら大問題になる」
「...ですよね」
「みんなケータイやトランサー、PETでメールを打って電話をして掲示板に書き込む。警察や自衛隊の人間だって極秘ファイルを転送するにはインターネットを使わざるを得ない。ある意味、WAXAニホン支部っていうのはニホンで一番危ないスパイ組織だ」

彩斗はそう呟くと、椅子に背中を預け、ため息をつきながら再び本を手に取った。


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ