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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
12 動き出す知者
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「では、また機会があれば是非当社をご利用ください」

安食は取引相手に笑顔を見せると、踵を返して自分の愛車へと歩き出す。
取引が終了した。
自分たちの武器を売り、大量の金の入ったトランクを受け取る。
これでまた作戦の遂行に一歩近づいた。
しかし頭に燻って離れないことがあった。

「...あのガキ...何しやがった?」

愛車のNISSAN・GT-Rに乗り込むと、カーナビに表示されたニュースを見た。
最新のカーナビはAndroidがインストールされ、手元の端末とテザリングすることでニュースやネット動画が見ることも出来るのだ。
そして取引の前にニュースを確認した時に昨晩から抱いていた疑問に更に拍車を掛ける結果となった。
昨晩、取引の際に顧客の少年たちが殺され、出くわした少年。
彼を殺すように命じた自分の部下たちが返り討ちどころか殺された。
もちろん少年によって殺されたと断定は出来ないが、ほとんど間違いない。
それに今入ったニュースでは警察の見分の結果では犯人に繋がる髪の毛一本見つからなかったらしい。
安食はポケットからLumiaを取り出し、本部に連絡を掛ける。

「少し調べてもらいたいことがある。昨日、私の部下がどうやら殺されたらしい。恐らくはディーラーが関係している」

端的な要件だけ伝えると電話を切った。
裏では何らかの組織的なものが動いている。
少年はあった時、もはや口をポカンと開けて文字通り「放心状態」だった。
とてもじゃないが髪の毛一本残さないまでの証拠隠滅が出来るとは思えない。

「...この街でこれだけのことが出来る反社会的な組織はディーラーだけ..」

安食は少し目の辺りを抑える。
ここ数日、睡眠時間を削り過ぎたようだ。
安食はエンジンを掛ける。
こういう時は寝ると決めていた。
こんな状態で必死に考えようとしても時間の無駄になるだけだと分かっていた。
1秒でも早くホテルに戻り、睡眠を取ろうとアクセルを踏み込んだ。














彩斗は椅子に座って本をめくっていた。
タイトルは『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。
未来世界、荒廃した地球を舞台に多くのアンドロイドが使われるようになり、人間の必要性について考えさせられる名作だ。
映画化など各種メディアに展開され、世界的に広がったのは今でも有名だ。
この間、学校の図書館で本の処分があった時にもはや生ごみ同然の状態で学校裏に捨てられていたのを拾ってきたのだ。
タイトルだけは見たことがあったが実際読んだことはなかった。
PCのモニターを背に、ペラペラとめくり続ける。
メリーは先程から何も話しかけようとし
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