EXAM
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ヴーヴー!!ヴーヴー!!
「(な、何?何が起こっている!?)」
突如鳴り響くアラート、何が起きている!?
本当にさっきからわからない事だらけだ、“まるで今さっき僕という人物が生まれた感じだ”、奇妙な爽快感すらある。
「んぐぐぐぐっっ……!!」
何度目か忘れたが再び力一杯僕の両腕と両足を壁と繋いでいる鎖を思いっきり引っ張る。
やっぱりダメだ、全く歯が立たない。
だけど…ッ!
「(何度でもチャレンジさせてもらう!)」
更に力を込めて鎖を引っ張る。
ギシッ、ギャシャシャシャシャ…。
お?本のちょっぴりだけどいけた気がする、鎖が緩んだ気がする。
「んぎぎぎぎぃぃっっ!!(ならばぁぁぁぁぁぁっっ!!)」
もっと、もっと力一杯鎖を前へ前へと引っ張る。まだまだ…ッ!!
鎖は緩んだんだ!このまま力を加えていけば…っ!
バガンッッッッ!!!
「フグッッ!!?(あ痛ッ!?)」
何かが壊れた様な音と後頭部への鈍痛、そして…動ける!
それにしても一体何があったのかと猿轡を取り外し後ろを振り返る。
パラ…パラ……
……は?
僕は壁と鎖で繋がれていたけど…。
“壁が砕けていた”、鎖を見てみたけど何のダメージも受けてない。
…火事場の馬鹿力って凄いな…。
ヴーヴー!ヴーヴー!
とと、感心してる場合じゃないか。
絡まっている鎖を解き、ずっと見てるだけだったドアを開ける。
ヴーヴー!ヴーヴー!
……何だ…?コレ。
これまた白い病院みたいな通路に出た所で周りに一杯落ちている黒い塊や粉上の何かに目がいった、というより周りの何処を見ても黒い塊や粉上の何かしかなかった。
毒か何か…じゃないみたいだ、触れると更に粉々になってしまった。
それと立ち込めるこの独特な臭い…。そうか、これは恐らく“炭”だろう。
でも何で炭がこんな大量に?
通路を右に走り進みながら思考を巡らせる。
ーーヒッ…ひぃぃぃぃ!!
ピクッ…と聴き取れた。
この先に人がいる!?
炭だらけの通路を走り抜けていくとそこには白衣の人と………!!
「い、嫌だ…死にたくないぃぃぃ!!!!」
「……………」
何…アレ?
赤いけど透明で、まるでぬいぐるみか何かを大きくしたみたいな…?二足で立っているけどその足も柔らそうな三角形で自分を支えられそうか…。
ズギィィィィィィィィィッッッッッッッッッッ!!!!!!
次の瞬間、頭を金槌か何か…いや違う、万力で締め付けられた様な激しい痛みが
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