第二十一章
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「他は到ってざっくばらんなものです」
「はあ」
「意外でしたか」
「ええ」
アンジェレッタはどうやら和食で何かあったらしい。驚いた顔になっていた。
「それはまた」
「まあそれはまた日本ででも」
「ローマの和食はやはり違いますか」
「食べたことはありませんがね」
彼は答える。どうも外国での和食は日本でのものとは違うからだ。はっきり言えば味がその国の嗜好にアレンジされているのである。
「ですがおそらくは」
「やはり」
「それは日本でのイタリア料理も同じことでしょうね」
「オリーブが弱いですね。それにガーリックも」
いささか予想された答えであった。イタリア人の愛するこの二つのものに関してであったからだ。
「そこが気になりました」
「ではこちらの料理は」
「御安心下さい」
返事は決まっていた。
「見事なまでのイタリア料理ですよ」
「では味あわせてもらいましょう」
「はい」
「そのイタリア料理を」
二人は食事の間に入った。既に食事の用意が整えられていた。向かい合って座るとまずはペンネが運ばれてきた。
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