暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
八十話:ラインハット城下町
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
屋にはならない!さあ、どっちにする」

 どちらも選ばないならもういい、ここで解散だ。
 私はスラリンとふたりで、この先も頑張る。

 という意志を込めた私の強く冷たい視線に、ヘンリーとピエールが顔を見合わせ。

「……一部屋で……」
「承知にござる……」
「よし。じゃあ、一部屋!四名、お願いします!」
「は、はい。毎度」

 呆気に取られて成り行きを見守ってた宿のご主人が、私の急なフリにもきっちり仕事を果たし、部屋の鍵を渡してくれます。
 うん、プロだね、彼は!


 部屋に入って荷物を下ろし、鎧を外して身軽になって、念のため武器を目立たないように身に付けた状態で、再び町に出ます。


 ヘンリーが余計な情報提供をしてくれたせいか、ピエールの警戒感が半端無いことになってるのですが。

「……ピエール。怪しまれるからさ、そこまですると。やめようか」

 抜刀こそしてないものの、武器に手をかけて、いつでも斬りかかれるような状態で。
 周囲に睨みを利かせるとか、目立って仕方ない。

「はっ!申し訳もありませぬ!拙者が未熟ゆえに、そのように目立ってしまっていたとは!少々、控えます」
「うん。そうして」

 なんだろう、これに比べたらヘンリーとか、可愛いもんだったよね。
 やたら手とか繋いでこようとする以外は、ぱっと見は普通の態度だったし。
 十年の積み重ねの成果かもしれないが。

 ……十年、妨害され続けてるんだよなあ……。男性との接触を。
 私の脇がいまいち甘いのって、コイツに守られ過ぎてるせいじゃないだろうか。

 と、ピエールが威圧感を抑え、私が視線と意識を遠くに飛ばした瞬間。

「そこのお嬢さん。この町は、初めてですか?案内は、必要ではないですか?」

 ああ、またか。

 ていうかこれだけイケメンやら魔物やら、強そうな面々に囲まれてるのに声かけてくるとか、どんな猛者だ。
 なんだか嫌な既視感を感じるが、とりあえず顔を拝んでおくか。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ