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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
07 はるかなる日々 その一
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ティンとウォーレンの影が薄い。
しかも、当人はそれを気にしていないから困る。
ベストエンドだとこの二人そのまま世界の危機を救う為に旅立っちゃうから、そりゃ新生ゼノビア王国がガタガタになるのも無理はない。
ゼノビア王国を開放した主力が去り、新生ゼノビア王国を運営しているのは外様と旧王国メンバーなのだから。
トリスタン皇子は善王と称えられたらしいが、裏返せば善政をせざるを得ない状況に追い込まれていたともとれるのだ。
何しろ、あのゼノビアのスラム問題は数年で片付くものではないし、その王都を開放したのは彼ではないのだから。
私の爆弾発言の後、デスティンとウォーレンの三人で集まる。
もちろん、話はトリスタン皇子の扱いだ。
「まじめな話、私はデスティンが王を目指すのであればそれを支持するわよ。
どうする?」
「王なんて柄じゃないよ」
言うと思った。
これで、話がぐっと楽になったのでウォーレンに問いかける。
「数年前になるのかな。
元ゼノビアの属国だった北の王国リヒトフロスで騒乱が発生したけど鎮圧された。
あなたがそれを知らないとは言わせないわよ」
さしあたって、気分は犯人を追い詰める探偵の如し。
これで顔色を変えないのだからウォーレンもたいしたたまである。
「たしかに知っていますが、それが何か?」
「その時の主要メンバーが、ゼノビア残党、しかも元軍師とかが参加している事も知らないと?
そして、その時のリーダーが元ゼノビアの騎士エストラーダ・エクソンとなっているけど、彼は乱の途中で命を落としている。
彼の死後誰が乱を指揮していたのかしら?」
「……」
『伝説のオウガバトル外伝 ゼノビアの皇子』なんて誰が知っているんだよ。
ネオジオポケットだからやっていた人少ないし。
北の王国リヒトフロスって何処って頭を抱えたのも懐かしい。
「占星術師ウォーレン。
あんたが何者なのか私は知らないし、知るつもりもない。
あんたがあんたの正義で動くのは理解できるけど、それに付き合う他の人の事情ももう少し考えても良いんじゃない?」
「それを貴方が担ってくれるのであれば、私は貴方を呼んだ事を誇りに思うでしょう」
ウォーレンの言葉を私は真っ向から睨みつける。
彼が何を考えているのわからないが、今はその言葉を信じる事にしよう。
「占って頂戴。
トリスタン皇子の居場所を。
まだこの近くにいるはずよ。
彼が馬鹿でないならば、この状況を見逃すはすがないわ」
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