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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
07 はるかなる日々 その一
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「聞こえるわよ。
黙ってて」
「はいはい。
しかし貴方もなかなかのものよね。
こんなに早く『おうごんのえだ』を取ってきてくれるなんて」
「それは、悪徳商人に言ってあげてよ。
今、彼善行をつもうと奮闘しているから」
「あらあら。
私が褒めたら悪徳が溜まっちゃうじゃない」
「分かっているじゃない」
城塞都市バイロイト開放から三日後。
私は魔女デネブを連れて反乱軍本拠地ミュルニークを歩く。
もちろん理由は、デネブとトードを仲間に引き込んだ事の釈明の為である。
私が会議室に入ると、一部からの視線がきつくなる。
「この火急の時期に何処に行かれていたのか説明をおねがいできますかな?
エリー殿」
「もちろん。
入ってきて。デネブ」
ランスロットのきつい視線と質問に私が返事をするとドアの前で控えていたデネブが室内に入り、その妖艶な笑みを反乱軍首脳部に振り掛ける。
誰一人として虜になった者がいないのを察して若干デネブの機嫌が悪くなったがそれは気にしない。
「デネブを味方に引き込んだわ。
これが、デネブの降伏署名。
領地の放棄と反乱軍への協力を条件に降伏するそうよ」
ばん!とテーブルにその降伏書類を叩きつける。
見ると、笑っているやつが一人。
デスティンだ。
「さすがエリー。
考え付かない事をやってのけるね」
「あら、いい男」
デネブ。とりあえず黙れ。
カオスフレームが下がっている事は分かっていた。
だからこそ、今がデネブを味方に引き入れるチャンス。
そして、ディアスポラ地方の森にしかない『おうごんのえだ』を入手できる悪徳商人のコネもある。
躊躇う事無くトードに頼み、ぼったくり価格で『おうごんのえだ』を入手して、彼女の元へ飛んだという訳。
「で、他に質問は?」
「あんたの手腕に文句を言うつもりはないが、もう少し手段は選べなかったのか?
元ゼノビア王国の連中から苦情が来ているぞ」
と、たしなめてくれたのはシャローム領主のギルバルド。
彼の助言に私は素直に頭を下げた。
「勝手な振る舞い申し訳ありません。
ですが、これも勝利の為。
手段は選んではおりませんが、反乱軍リーダーであるデスティン殿の命には従う所存」
こういう政治的儀式はとても大事だ。
特に、自分が粛清されかねない危ない橋を渡っている時は特に。
「いいよ。
エリーは我々の為にやっているんだからね」
デスティンの一言でこの話はこれでおしまいとなった。
で、私が席に座り、皆が机の上の地図に視線を向ける。
「で、戦況は?」
「良くはない。
帝国軍はデボネア将軍自ら四千の兵を繰り
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