暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0400話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 魔神とも言える姿へと変化したアクセル。そのアクセルはまるで暴走しているかのように暴れ回り、飛行魚を追って来ていた精霊の殆ど全てを駆逐し、喰らい、吸収した。そして運のいい極少数のみがアクセルから逃げ延びる事に成功する。
 飛行魚周辺に存在していた全ての精霊が消え去り……アクセルの眼は飛行魚へと向けられた。

「っ!? 来ますわよ! 美砂さん、歌で何とかアクセル君の心を静めて下さい! 千鶴さんは黄の領域で少しでもアクセル君を弱らせて。円さんは何とかアクセル君の炎を純炎の涙で相殺して下さい。茶々丸さん、古菲さんはそれぞれ千鶴さんと美砂さんの護衛を。今のアクセル君に対して近接戦闘を挑むのは無謀です!」

 あやかの指示に従い、それぞれが己のアーティファクトを構えて戦闘準備を整える。
 アクセルとの近接戦闘を禁止された茶々丸と古菲もまた、指示されたように千鶴と美砂の側へと素早く近寄る。そして……

「GYAAA!」

 小さく雄叫びを上げ、肩から生えている翼と背から生えている羽の両方を羽ばたかせながら飛行魚へと向かって来る。

「千鶴さん!」
「アクセル君を中心に半径1mに領域を指定。黄の石よ、その力を示せ」

 運が良かったのか、タイミングが良かったのか。千鶴が展開した魔力を吸収する黄の領域はアクセルの予想進路上へと展開され、見事にその姿を捕らえたのだった。

「GUOOOOO!」

 現在のアクセルの身体は半ば魔物化……否、魔神化している。当然その身体の構成要素は殆どが魔力で出来ているので、魔力を吸収するという千鶴の黄の領域は十分な効果を発揮していた。だがアクセルの魔力は膨大であり、その全てを吸収するという事は出来無い。つまりは……

「GYAAAAAAAAA!」

 魔力を吸収され続けながらも、その身を動かして領域から突破しようとしたのだ。

「やらせませんわっ! アクセル君、落ち着いて下さい!」

 そんなアクセルの行動を妨害しようと、あやかが鮮血の鞭を魔力でコントロールしてアクセルの四肢を絡め取る。

「美砂さん!」

 今にも千切れそうな鮮血の鞭へと、必死に魔力を流し込んで現状を維持しつつ美砂へと叫ぶあやか。その声を聞いた美砂は、セイレーンの瞳を握りしめながらアクセルを想い、歌を紡ぐ。
 美砂のアーティファクトであるセイレーンの瞳。その効果自体は対象を選択可能な補助効果と、それ程優れたものではない。セイレーンの涙よりも強力な効果を持つアーティファクトなど、それこそ星の数程あるだろう。だが、ただ1つ。これだけは他のアーティファクトに絶対に真似が出来ないという能力があった。それは、対象がどれ程魔法的な防御力や抵抗力が強いとしてもそれら一切を無視してその効果を発揮させるというもの。美砂の歌声を聞い
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ