魔法先生ネギま!
0400話
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の喉から光が……
「アクセル君を中心に半径1mに領域を指定。藍の石よ、その力を示せ」
唐突にそんな声が周囲へと響く。そして次の瞬間、アクセルが永久石化光線を放とうとする直前。アクセルを中心に藍色の領域がドーム状に形成される。
そして……
「GYAAAAAAAAAAAAAA!」
吠え声を上げつつ、甲板へとまるで何かに押し潰されたかのようにその身が倒れこむ。
同時に、あやか達の足場となっていた甲板……否、飛行魚そのものが地面へと引かれるように高度を落としていく。
「千鶴さん、一体何を!?」
あやかの声に、千鶴は微かに笑みを浮かべつつ右手に嵌っている虹色領域の腕輪を示す。
「虹色領域の腕輪の新しい力よ。それよりも、今のうちに何とかアクセル君の意識を回復させないと」
さすがは魔法世界の飛行魚という所なのだろう。地上へと引きずり下ろされながらも、どうにか速度を調整しながらゆっくりと地上へと向かっている。
「あの藍の領域にはある程度重力を操る力があるらしいわ。だから今のうちになんとか……」
「なるほど、飛行魚が地面にゆっくりとですが落ちているのはそれが原因ですか。……そうですわね。今ならアクセル君は動けません。なら今のうちに何らかの対処は必要でしょう」
千鶴の意見に頷くあやか。だが、いざこの状態のアクセルをどうするかと言われれば迂闊な事も出来無いのが事実なのだ。何しろ、藍の領域でその動きをなんとか押さえているとは言っても、それは同時にアクセルを中心に張られている領域へと自分達が触れた場合は同様に身動きが取れなくなると言う事を意味している。つまり、取れる手段はアクセルから離れて何かを行う事のみ。
そう考えていたあやかの視線が、自分のアーティファクトである鮮血の鞭へと。そして千鶴の虹色領域の腕輪、円の純炎の涙、美砂のセイレーンの瞳へと移っていく。
「アーティファクト。つまり、パクティオーカードなら……そう、カードの機能の1つである『念話』は相手の心に直接訴えかけるものですわね。なら……」
言葉を区切り、自分と同じアクセルの従者3人へと視線を向ける。
「いいですか、パクティオーカードの能力の1つである。『念話』、これは相手の心に直接声を届けるというものです。これで皆が一斉にアクセル君に声を掛ければ、あるいは……」
あやかの言葉に、皆が頷きすぐさまパクティオーカードを取り出して自分のおでこへと接触させ、タイミングを合わせて同時に呟く。
『念話』
「……皆さん、私はこうして見ているしか出来ませんが、どうかアクセルさんの事をよろしくお願いします」
「大丈夫アルよ。何せあの大魔王アルよ? そんなアクセルがこれくらいの事で負ける筈が無いアルよ」
茶々丸が
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