乙女の魔法
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ればいいんだ!」
もうダメかと全員が思ったその時、ナツがティアの後ろにいたルーシィの肩を掴んだ。
「そうだっ!星霊!」
「え?」
「エバルーの屋敷で星霊界を通って場所移動出来ただろ」
「いや・・・普通は人間が入ると死んじゃうんだけどね・・・息が出来なくて。それに門は星霊魔導士がいる場所でしか開けないのよ」
「?」
「つまり星霊界を通ってここを出たいとしたら、最低でも駅の外に星霊魔導士が1人いなきゃ不可能なのよ」
「ややこしいな!いいから早くやれよ!」
「出来ないって言ってるでしょ!」
あまりに横暴なナツの言葉にルーシィは怒鳴る。
「もう1つ言えば人間が星霊界にはいる事自体が重大な契約違反!あの時はエバルーの鍵だからよかったけどね」
「エバルーの・・・鍵・・・」
アルカが小さく呟く。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
そして突然大声を上げた。
「ど、どうしたアルカ!」
「ハッピー!鍵だ鍵っ!バルゴの鍵!」
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
続いてハッピーも大声を上げる。
「ルーシィ!思い出したよっ!」
「な、何が?」
「来るとき言ってた事だよぉ!」
そう言うとハッピーは背負っていたバックをゴソゴソと漁り出した。
「これ」
「それは・・・バルゴの鍵!?」
ハッピーが持っていたのは黄道十二門の一体でエバルーの星霊、処女宮のバルゴの門を開く鍵だった。
「ダメじゃないっ!勝手に持ってきちゃー!」
「違うよ。バルゴ本人がルーシィへって」
「えぇ!?」
まさか自分の意思で来たとは思っていなかったルーシィは驚きの声を上げる。
それを聞いていたナツ以外のメンバーは首を傾げる。
「何の話だ?」
「こんな時にくだんねぇ話してんじゃねぇよ!」
「その鍵がどうかしたの?」
「バルゴ・・・ああっ!メイドゴリラか!」
それを聞いたティアはポシェットから手帳とペンを取り出し、何かを素早く書いていく。
「エバルーが逮捕されたから契約が解除になったんだって。それで今度はルーシィと契約したいってオイラん家訪ねてきたんだ」
「あれが・・・来たのね・・・」
バルゴを思い出してルーシィは体を震わせる。
「嬉しい申し出だけど今はそれどころじゃないでしょ!?脱出方法を考えないと」
「方法ならあるわ。ハッピーのお蔭でね」
「え!?」
「マジか!」
「方法とは何だ!」
全員がティアに目線を向ける。
ティアはハッピーの手から鍵を受け取ると、それをルーシィに差し出した。
「はい」
「え?だから今はそれどころじゃ・・・」
「バカね。この鍵が無いとココから出る事は不可能なのよ」
「い、意味
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