暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
乙女の魔法
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ればいいんだ!」

もうダメかと全員が思ったその時、ナツがティアの後ろにいたルーシィの肩を掴んだ。

「そうだっ!星霊!」
「え?」
「エバルーの屋敷で星霊界を通って場所移動出来ただろ」
「いや・・・普通は人間が入ると死んじゃうんだけどね・・・息が出来なくて。それに(ゲート)は星霊魔導士がいる場所でしか開けないのよ」
「?」
「つまり星霊界を通ってここを出たいとしたら、最低でも駅の外に星霊魔導士が1人いなきゃ不可能なのよ」
「ややこしいな!いいから早くやれよ!」
「出来ないって言ってるでしょ!」

あまりに横暴なナツの言葉にルーシィは怒鳴る。

「もう1つ言えば人間が星霊界にはいる事自体が重大な契約違反!あの時はエバルーの鍵だからよかったけどね」
「エバルーの・・・鍵・・・」

アルカが小さく呟く。

「あーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

そして突然大声を上げた。

「ど、どうしたアルカ!」
「ハッピー!鍵だ鍵っ!バルゴの鍵!」
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

続いてハッピーも大声を上げる。

「ルーシィ!思い出したよっ!」
「な、何が?」
「来るとき言ってた事だよぉ!」

そう言うとハッピーは背負っていたバックをゴソゴソと漁り出した。

「これ」
「それは・・・バルゴの鍵!?」

ハッピーが持っていたのは黄道十二門の一体でエバルーの星霊、処女宮のバルゴの(ゲート)を開く鍵だった。

「ダメじゃないっ!勝手に持ってきちゃー!」
「違うよ。バルゴ本人がルーシィへって」
「えぇ!?」

まさか自分の意思で来たとは思っていなかったルーシィは驚きの声を上げる。
それを聞いていたナツ以外のメンバーは首を傾げる。

「何の話だ?」
「こんな時にくだんねぇ話してんじゃねぇよ!」
「その鍵がどうかしたの?」
「バルゴ・・・ああっ!メイドゴリラか!」

それを聞いたティアはポシェットから手帳とペンを取り出し、何かを素早く書いていく。

「エバルーが逮捕されたから契約が解除になったんだって。それで今度はルーシィと契約したいってオイラん家訪ねてきたんだ」
「あれが・・・来たのね・・・」

バルゴを思い出してルーシィは体を震わせる。

「嬉しい申し出だけど今はそれどころじゃないでしょ!?脱出方法を考えないと」
「方法ならあるわ。ハッピーのお蔭でね」
「え!?」
「マジか!」
「方法とは何だ!」

全員がティアに目線を向ける。
ティアはハッピーの手から鍵を受け取ると、それをルーシィに差し出した。

「はい」
「え?だから今はそれどころじゃ・・・」
「バカね。この鍵が無いとココから出る事は不可能なのよ」
「い、意味
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ